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ページ36

「あの人…?」

そこでようやく後から来たソイツと目が合った。

…って。

『飛雄ちゃんじゃん』

「!!」

私の方を見て固まったソイツは、中学の時の可愛い後輩だった。


「…チワス」

少し経って、ようやく飛雄ちゃんが口を開く。

『相変わらずテンション低い奴だな。久しぶり』

「え!?影山知り合い!?」

「…中学ん時のマネージャーの先輩」


手に持っていた自分用の肉まんをレジカウンターに置き(けいちゃん怒ってたけど)、緊張した面持ちの飛雄ちゃんに近付いて顔を見上げた。

『大きくなったなー。今身長どれくらい?』

「…180.6cmっス」

『生意気な奴だなー。飛雄ちゃん中一の頃はちっちゃくて可愛かったのによー』

「…」

『………んな顔すんなよ』

本人は無自覚なんだろうけど苦しそうに眉を寄せるから、前よりずっと遠のいた丸い頭を背伸びしてぽんぽんと撫でてあげた。うつむいた飛雄ちゃんがそのまま私の左肩にすがるようにおでこを乗せる。
懐かしく思いながらこれまた広くなった背中を手慣れた動作でさすってあげた。

「…Aさん。俺、もうあん時みたいなガキじゃないです」

子供扱いやめてください、なんて。

私の背中に腕を回してしがみついておきながらよく言えたもんだ。


『…なに言ってんだよ。でっかくなろうが何年経とうがお前は私にとってずっと可愛い後輩なんだからいいんだよ』


背中越しにオレンジ色の子が顔を真っ赤にしてわたわたしているのが見えたから、右手の人差し指を唇に寄せそっと口を動かした。

“内緒ね”

コクコクと必死に首を縦に振るその子に思わず笑う。



少ししてから飛雄ちゃんは何事もなかったかのように顔を上げた。

「…スンマセン」

『別に。ま、何かあったらいつでも連絡しろよ』

「…でもAさんって」

『おう、青城。だけどそんな事関係ねぇだろ。さっきも言ったけど、お前が私の後輩だって事実は変わりねぇんだからよ』

「…ウス」

その返事に満足し、冷めてしまった肉まんを手に取ってそのまま口に放り込んだ。

また今度来たとき熱々の肉まん奢ってもーらお。

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作品ジャンル:アニメ
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雨音(プロフ) - 麗さん» 二つとも見落としていました…。訂正いたしました、ご指摘ありがとうございました!! (2020年8月24日 23時) (レス) id: 57a2e7dd63 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 25ページの「」だと思う部分が『』になってます。 (2020年8月24日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 21ページの「あーコレ?、、」なんですけど、多分『』だと思います。話の前後的にも (2020年8月24日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - しのぶさん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとても嬉しいです…(*T^T)これからも男前な夢主ちゃんをどうぞよろしくお願いいたします\(^-^)/本当にありがとうございました!! (2020年7月6日 20時) (レス) id: 57a2e7dd63 (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - なんて、男前な夢主なんでしょう。 とても素敵な作品だと思います。これからも頑張って下さい。 (2020年7月6日 16時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音 | 作成日時:2020年5月23日 23時

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