お前の弱点【呪術廻戦】

37.ある任務 ページ37

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「伏黒甚爾は死亡。五条悟は覚醒、ねえ」





「あ、そういえば伏黒家の子供、確か2人いたけどどうなるんだろ。何にも言われてないけど、私預かった方がいいのかなあ」





ある任務の報告書を勝手に見ながらため息をついて、私はそう呟く。



私が任務から帰ってきたのは、京都行った次の日って言ったよね。高専に戻ったのは朝。ゆっくりしたかった。久しぶりに、ああいう任務をやったわけだし。

だけど残念ながらそういうわけにもいかず。





立て続けに私に任務が与えられ、私は高専に戻ったのはいいものの、すぐに任務に行かなきゃならんかった。報告書を出して、任務はここですと補助監督に言われるがまま車に乗り込み、向かって祓ってはまた次の任務。





なんで？私人気？





一瞬戻った高専で、会うと思ってた五条先輩と、同じ学年の夏油先輩は高専にいなかった。どうしたんだろう、と思ったけど、多分任務だと思って、そこまで気にしてなかった。





気にしとけば良かった、って少し、少しだけ後悔した。





どうやら2人が行ったのは天元様関連の任務だったようで。私は天元様のことはそこまで知らない。知っても多分理解出来ないと思う。









まあ簡単に説明しますと。





高専のセキュリティやら任務やらを頑張ってくれてるのは、天元様という、不死の術式を持つ人？人なのか分からん。



で、その人は不死の術式を持っているが、老いると術式が肉体を作り替えようとする。そうすると、意志というものがなくなり、天元様が天元様でなくなってしまう。らしい。



だから、500年に1回、そういうことが起きないように、星漿体、という天元様と適合する人間と同化し、肉体の情報を書き換える。



そうすれば進化は起こらない。術式効果は振り出しに戻るから。





って自分で言ってますけど。正直全然分かってない。









その、天元様の星漿体の適合者である少女の護衛と抹消。



それが、彼らの任務の内容だった。

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