お前の弱点【呪術廻戦】

21.東京に到着 ページ21

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高専に戻ってきた。





時刻は16時。予想よりも早く帰ってこれた。でも疲れて眠い。新幹線で話し終わってから、うとうとしてたけど、品川までずっと起きてた。それから東京なんてすぐなのに、寝た。寝てまった。





なんで品川まで寝れんくって品川から寝るん私。





先生に報告書を書けと言われたから、今書いてる。こういうとこしっかりしてるよな。高専。私は今日色んなことがあって疲れたから、残りの報告書は先輩に書かせようと思う。



名古屋だから、会うかなって思ったけど、本当に会うとは思わないじゃん普通。まだ、当主じゃなくて良かったってホッとしてる。一緒に行ってくれた先輩に感謝しつつ、先輩報告書ごめんと思いつつ、瞼を閉じた。




















「あれ、今日任務だったの？」





任務から帰ってきた。

Aの、家の話やら術式の話やら聞いて、眠くなってつい新幹線の中で寝た。でも隣でAは起きてた。品川まで。なのに品川から寝始めた。





こいつ寝るの下手くそだな。




中途半端に書かれた報告書がAから送られ、直す場所しかないのに呆れたけど、会いたくもない家族に会えば、そうなるものかと全て直してやった。





寮内にある自分の部屋で作業していたら、傑が部屋に入ってきた。





「付き添いな。Aの」

「どうだった？」

「あいつも面倒な家のしがらみに苦しんでて笑いそうになった」

「笑ったの？」

「笑うわけねぇだろ」





笑えるなら笑ってやりたかった。でも、笑って何かが起きる訳でもないのは分かっていたから、何も反応しなかった。出来なかった。



俺より面倒な事になっている。それは話を聞いて分かった。先生に月東家が来ると言われた時はふぅん、で終わったけど、思い出した。と言うより思い出させられた。





こいつの、月東家は別名、執行人だと。





俺がどうにかするような、そんな場面があっても絶対に俺はやらないと決めた。こういうのは、他人の助力でどうにかするよりも、自分でやった方が案外早く決まることもある。





これは、俺の経験から言えること。

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