冬国にて (ページ3)

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帰路ページ3

私にアヤックスを連れてこいと頼んだ執行官、雄鶏のもとへ着いた。

『さ、アヤックス。君にお話がある方が待ってるからいっておいで。』

私はここにいるから、と彼の背中を押す。

少し不満げな顔をしていたけれど、渋々部屋へ入っていった。

　

・・・・・

『ん、おかえり』

「A！聞いてくれよ！あいつ……」

聞けば説教だったという。

まあそりゃそうだわ。

『まあまあ、今回は君にも非があると思うし……仕方ない。』

「Aまで………」

はあ、とため息をつく彼。

『そんなに不貞腐れないで……そうだ、私が何か買ってあげるから、ね？』

子供との接し方は難しいなあ…召使はすごい、そう今わかった気がする。

いやまあアヤックスと私は4つしか年が変わらないけど。

店で暖かいスープでも買おう、と彼の肩をぽんぽんと叩く。

・・・・・

『いただきます！』

「いただきます」

私が買ったシーフードスープをちまちま飲みながら歩く。

『最近は寒いからね…アヤックスも人間なんだからちゃんと防寒対策しないと』

「え～…たくさん着込んだら脱ぐのが大変だろ？すぐに戦えないし」

本当に戦いがすきだな………

『……まあいいや。ここが君の家だよね？早く帰って暖まりなさい』

また頭をなでてあげるとちょっと…と目をそらす。

やっぱかわいいな君。

『……とにかく、なるべく今日みたいに説教くらうことは無いようにしてね……私の仕事が増えるし』

それじゃあ、おやすみ。

彼が家へ入ったのを見届けて私も帰路へついた。