第九十五話 ページ10
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「「えー!!お見合い!?」」
「そう、それが隣の人で……!」
ガタン、と机が揺れそれと同時に置いてあったコナンくんの頼んだアイスコーヒーも揺れた。
大声で身を乗り出す二人に便乗するかのように何度もうんうん頷くとその場に深く腰掛ける。
想定外の事過ぎて頭が追いついてない。
昨日一緒に帰ったし、起きて部屋から出たら丁度いいタイミングで扉開いて「行ってらっしゃい」って言われたし…!
「隣の人って確か、安室さんの双子さん……でしたよね?」
「うん……何か凄く気に入られちゃったみたいで…中身はいい人なんだけど…。」
「人のモテ期は3回来るっていうけど今がAさんのモテ期ね!沖矢さんに安室さんにそして双子のお兄さんまで…!羨ましい〜!」
「こら、園子ちゃんには彼氏いるんでしょ。」
指摘すると「はあい。」と何とも女子高校生らしい声を出してケーキを口に入れた。
園子ちゃんが食べているケーキから甘い香りが漂う。
「……Aお姉さん。その人の名前って誰だったっけ?」
「……ええと、ふるたに…じゃ、ない!そうだ!!私お隣さんの名前間違ってたの!」
「間違ってた?……この間ふるたに、って言ってたわよね?」
「うん、ふるたにじゃなくてふるやだったみたい!」
「ふるや…確かにそう読めなくもない…かも。」
「……ふうん、じゃあもし、その人と結婚したら降谷AってなるんだねAお姉さん!」
「いや、コナンくんそれはちょっと違う気が…」
子供らしい発想といえば発想だけど…色々と誤解を生んだらまずいと訂正を入れようとした瞬間……辺りに響いたガラスの音に思わず肩が跳ねる。
何事かと後ろを向けばそこには静止したまま固まる安室さんの姿が。
「あ、安室さん?大丈夫ですか…?」
「……え?…あ、あぁ!すみません蘭さんどうやらぼーっとしてたみたいで…。」
「安室さーんどうするんですか〜?Aさんお見合い相手が安室さんのお兄さんらしいですよ〜?」
「ちょっと園子ちゃん!」
ガラスの破片を片付ける手がぴたりと止まった。
すくっと立ち上がって私を見ると屈託のない笑顔を浮かべて私の手を取った。
「大丈夫ですよ、園子さん。兄がAさんを取る前に僕が虜にさせますから。」
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花帆 - こんばんは、安室さんとの両想い…!!甘くてトキメキます(*´ω`*)これからの展開も楽しみに応援しております♪ (2018年7月17日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
瑛奈(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませていただいます!ついに夢主ちゃん、安室さんが好きだって自覚しちゃいましたね(笑)今後の展開で降谷さんとしてはどう動くのか楽しみです(笑)更新大変かもしれませんが頑張ってください! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 7374128719 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます!夢主さんどんどん大変になってきますね…実質は相手2人なのに(笑) 目が離せません! (2018年6月18日 9時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です!主人公うらやましい!(笑)安室さんファイトって応援したくなりますね! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - salomeさん» もう、いろんな人たちがてんやわんやしてますね…!工程通り進めましたが中々書く方はハードです…笑 これからどうなるかどうぞお楽しみに! (2018年6月17日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来夢*゚ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/playlistra/
作成日時:2018年6月13日 20時