第九十三話side安室 ページ8
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｢流石二年も会ってないと貫禄が全然違うね。降谷くんも今や警備局の中枢か〜。｣
｢葛西さんのお陰ですよ。あの時の弁護本当に助かりました。｣
｢まぁ、上層部の意向を完璧無視した僕と降谷くん独断の作戦だったもんな。｣
｢妙美さんにも手伝ってもらいましたよね。｣
｢嫁は降谷くんのファンだったからさ…手伝うと言った時もかなり意気込んでて……。｣
｢あはは、そんな滅相もない。｣
女性陣二人を待つ傍らほんの少しだけ葛西さんと談笑する。
話を聞くに今回この見合いの場は葛西さんの奥さんである妙美さんがセッティングし、第一候補に俺が上がったらしい。
袖振り合うも多生の縁とはよく言ったものだ。
本当にそのようになってしまうのだから恐れ入る。
柄にもなく緊張しているのかじんわり滲んだ汗が手のひらに残った。
珍しく黒で包んだスーツでその汗を拭き取る。
｢……お父さんお待たせ〜。やっぱりこの子忘れてて。｣
ガラリと古風な襖が開きその奥から姿を現したのは正真正銘Aさん。
この目でその姿を捉えた瞬間……息が止まりそうになった。
普段は下ろしている黒髪はハーフアップにされ首元でふわりと浮き、少しだけ空いた胸元からは蒼に輝くネックレスがちらりと姿を見せる。
そして、極めつけは俺の瞳と同じような青く、けれど薄いスカイブルーのワンピース。
袖から覗く華奢な手足が何故か照明無しでもきらきら輝き、映える。
見とれていると葛西さんから紹介され慌てて頭を下げた。
向こうも会釈程度に頭を下げ、顔を上げた瞬間目が合う。
｢あ、初めまして葛西Aで……え？｣
目が大きく見開かれたことがよく分かった。
目が点になるとは正しくこの事なのかそのまま直立不動でぴたりと行動を止めたAさんは俺が本物か照合しているらしい。
瞬きを繰り返したAさんに向かって安室透版の営業スマイルを見せ首を傾げる。
｢初めまして、Aさん。｣
｢……どうかしたの？｣
｢ふ、ふるたにさん！？｣
成程、そう来たか。
今度はこちらが固まる番だったようだ。
ふるたにさん、とは恐らく俺の事。
まあ、確かにふるやとは普通読めない。
いやいや、……ちょっと待て、その呼び方可愛すぎやしないか？
悶えたくなる気持ちを抑えて精一杯手のひらに爪を立て堪えた。
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花帆 - こんばんは、安室さんとの両想い…！！甘くてトキメキます(*´ω｀*)これからの展開も楽しみに応援しております♪ (2018年7月17日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
瑛奈(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいます！ついに夢主ちゃん、安室さんが好きだって自覚しちゃいましたね（笑）今後の展開で降谷さんとしてはどう動くのか楽しみです（笑）更新大変かもしれませんが頑張ってください！ (2018年7月1日 15時) (レス) id: 7374128719 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！夢主さんどんどん大変になってきますね…実質は相手２人なのに(笑) 目が離せません！ (2018年6月18日 9時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です！主人公うらやましい！(笑)安室さんファイトって応援したくなりますね！ (2018年6月17日 20時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - salomeさん» もう、いろんな人たちがてんやわんやしてますね…！工程通り進めましたが中々書く方はハードです…笑 これからどうなるかどうぞお楽しみに！ (2018年6月17日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来夢*ﾟ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/playlistra/
作成日時：2018年6月13日 20時
