第百二十一話 ページ36
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｢じゃあ、安室さんも来ませんか！？｣
｢ええ、是非行ってみたいです。｣
キッド様、と呼ばれる人に興味津々な安室さんに園子ちゃんは多少食い気味に安室さんを誘う。
直ぐに承諾を貰えたことに嬉しそうな園子ちゃん。
｢あぁ、そう言えばこれ。｣
その後すぐに何かを思い出した安室さんは皿を三枚、両手で持って私たちの前に一人一人置いてくれる。
その皿の中を覗けば綺麗にデコレーションされたショートケーキのようだった。
｢え、いいんですか？｣
｢ええ、蘭さんも園子さんも……Aさんも、お疲れのようなので。｣
｢｢Aさん呼び…！？｣｣
今度は先の園子ちゃんに蘭ちゃんが加わった形で大きく椅子を引く音が響き渡れば束の間の出来事で目をぱちぱちとさせてみせる。
それは、安室さんも同じようだった。
｢いつの間に安室さんとAさん仲良くなっちゃってるのよ〜。｣
｢園子ちゃん、肩痛い。｣
激しく肩を揺さぶられて少し感じる痛みに眉を寄せると謝られた後ゆっくり肩を離された。
｢Aさんから聞いてませんか？僕達付き合うことになったんですよ。｣
すると、今度はゆっくり肩を寄せ付けられ安室さんの腕の中に閉じ込められるとふわり優しい柔軟剤の匂いが香る。
顔が一気に真っ赤になると｢僕の彼女は随分と照れ屋さんみたいだ。｣と顔を覗かれ必死に顔を隠した。
｢何よ、見せつけちゃってー！私たちそんな話一切聞いてないわよ！｣
｢そうですよ、言ってくれたらよかったのに！｣
｢ご、ごめん……色々あって報告遅れました…。｣
素直に罪を認めると一気に沸き起こる黄色い声、今が女子高生のやって来る時間帯じゃないのが唯一の幸いだった。
二人から祝福され、こそばゆい感覚を隠すためにケーキを一口ぱくり。
｢ん、美味い。｣
｢それなら良かった。｣
｢安室さんっていいお嫁さんになりそう。｣
｢嫁…？｣
ふふ、と小さく笑ってフォークを口の中に入れると口の周りをぺろりと舐める。
その言葉に反応した安室さんは何を思ったのか私の顔をまじまじと見つめ、何を思ったのか一気に顔が近づきキス直前の状態に。
未だ何もしてこないこの密着感に思わず目をぎゅうと瞑ると唇付近に小さくキスが落とされた。
｢あ、あ、あ、安室さん！｣
｢口の周りにクリームついてた。……キスされると思った？｣
妖艶に唇を舐める安室さんに先程より黄色い声を出す目の前二人、真っ赤になった顔を必死に隠した。
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花帆 - こんばんは、安室さんとの両想い…！！甘くてトキメキます(*´ω｀*)これからの展開も楽しみに応援しております♪ (2018年7月17日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
瑛奈(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいます！ついに夢主ちゃん、安室さんが好きだって自覚しちゃいましたね（笑）今後の展開で降谷さんとしてはどう動くのか楽しみです（笑）更新大変かもしれませんが頑張ってください！ (2018年7月1日 15時) (レス) id: 7374128719 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！夢主さんどんどん大変になってきますね…実質は相手２人なのに(笑) 目が離せません！ (2018年6月18日 9時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です！主人公うらやましい！(笑)安室さんファイトって応援したくなりますね！ (2018年6月17日 20時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - salomeさん» もう、いろんな人たちがてんやわんやしてますね…！工程通り進めましたが中々書く方はハードです…笑 これからどうなるかどうぞお楽しみに！ (2018年6月17日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来夢*ﾟ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/playlistra/
作成日時：2018年6月13日 20時
