ウソをつくのも勇気がいるんだから(JD)… (ページ27)

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その笑顔で

…誰とここで食べたのかな？

『ジョンデ君、凄い食べ方が綺麗
なんだねー？男の子なのに』

JD「お？褒めてくれてんの？
ありがとっ。照れるじゃんワハハ！」

『きっと私みたいにリスのように

いっぱい頬張ってお口汚す人とか』

そう言った
Aちゃんの言葉の後は

俺の中になんか、
複雑なモノを投入されて

それが変な化学反応を起こし

今まで感じたことない気分にさせた

『あの人も…
彼女にしないんだろうなぁ。』

あの人……？

JD「………だれ？Aちゃんのこと

そんな弱気にさせる奴」

思わず漏れた言葉を拾い上げられて

聞き返されたから

コッチが焦った。

『え？……ぁぁ』

ガタンって
椅子を立つジョンデ君の横顔が

少しだけ真顔だった。

なんか気に触ること言ったっけ？

JD「好きな人…いるんだ？」

『…んん？ワタシ？…好きっていうか

全然叶わない人だから、もうあんまり

執着してないよ。ハハ』

背中向けてたジョンデ君が

シンクの水道のレバーを

バンっ！て降ろす

『じょ、ジョンデ君！
ジャーっって、水出し過ぎだよ！』

JD「ぁ。ゴメン！フフ」

気の……せいだよね。

振り返ったら

いつものニコっ～～って

人を溶かすような笑顔に変わってた

………………

こんな気持ちになったの初めてだった。

訳わかんなくて、モヤモヤするから

思いっきり水道のレバーさげたら

思いの外ジャーって勢いよく出てきちゃって

はい、今
Aちゃんから注意されました～～！

自分でカオが歪みかけてるのがわかる

これはダメ。Aちゃんからなんか言われる

振り返った時はいつもの俺でいて…くれ。

Aちゃんを見てたらすぐわかった。

落ち込んで溜息ついた
あの夜の時も

1番大きな原因はそこ？

ふーん。
そいつのこと、まだ好きなんだね

だから、Aちゃんに全然隙が見えなかったんだな。

なびいてくれないのは
そいつがいたからか………

取り敢えずココは普通に切り抜けるしか

JD「…はぁ。もうお腹いっぱい
ヤベェー！超美味しかった」

『ご馳走様っ！美味しかったねー？』

JD「1人ご飯は寂しいもんなぁ～～」