ウソをつくのも勇気がいるんだから(JD)… (ページ3)

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そもそも、彼と初めて出会ったのは

すんごいお堅い場所だった。

オンマが大っきな華を活けるのに
習いたいって言うから

有名な教室に連れて行ってあげた日。

地下鉄を上がると数分で
そのビルについたところ。

下の階は
もちろんflorist があって

入り口から
季節の花がよく見てとれた

エレベーターで上がると

丁度
中を改装してるところで

そこで知り合いの
建築事務所の人に出会った。

『…あっ？！』

JH「わぁ、
Aさん久しぶりです。

ここへは？
もしかして
お稽古に来てるの？

あ、なら…
今改装してるの
知ってるはずかぁ。」

何人か、
打ち合わせをしていたところに
ジェヒョン君がいて
ビックリした

『あ、ううん、
オンマが……
習いたい場所を
見つけててね、

たまたま
近くまで来たから…
あれ？もしかしてジェヒョン君…』

JH「…そうなんです。ここ担当で」

予想通り……
今から改装するらしくて

JH「改装が終わるまで
他の場所に移転してるんですよ。

あ、お教えしましょっか？

なんか表にも……あ、ほら。
あそこ！
貼ってあったみたいですけどね……」

『あ、うん！じゃ、お願いしますっ』

JH「ん～とですね、…っとぉ……」

ふと……

背中向けてる
他の関係者の人が
持ってるファイルに
目が止まった

ジェヒョン君と同じ
cbx-architects の人だった。

空間に良く通る
柔らかい声と
どこまでも明るい笑い声……

でも髪が………
うわっ超派手っww

まぁ、建築家さんだから
何でもありなのかぁ。

あまりに話し声が綺麗で
その人の背中を

じーっと見てしまった

ちょんちょん！
とジェヒョン君に肩を叩かれ

JH「…Aさん。コレですかね？

ハイっ♪。
あ、なんかここから
ちょっと

距離ありますね。
地下鉄の路線が違うや～」

『…あっ。
どうもありがとう！』

JH「いや、そんな。」

ジェヒョン君が
チラリとあっちの彼を見て

JH「…気になりました？

今年
同じチーム組んでる
人たちなんですよぉ～。

派手ですか？アハ」

『….そうねぇ。』

横から
全身をずーっと眺めてた
私にとって

まだ
この人の存在感は薄かった……