眼帯少女は色んな意味で狙われています。７

Chap.308 ページ42

安「もちろん、
僕の家に来ますよね。」

『え。』

沖「平気でAを家に一人にする人が
何を出しゃばっているんです？」

『え。』

どっちの家にお世話になるのかも
話し合うとはなっていたけれど

一人暮らしをすることも視野に
入れてくれても良いのでは…？

『私は一人暮らしでも…。』

そう言いかけた時、二人が同時に
勢いよく私を見る。

安「却下。何考えてるんですか、論外です。」

沖「この前言ったこと覚えてないんですね。
怒られ足りなかったですか？」

１を１００で返された気分だ…。
すぐに二人はまた言い争いを始めているし…。

大声をあげるわけではなく、
ただの悪口をぶつけるわけでもない。

ただ静かに痛いところを突いて
じわじわと毒を繁殖して行くような言い争い。

こんな言い争いができるのは
多分この二人だけだ。

安「あなただって年がら年中
家にいるわけじゃないでしょう。

僕のこと言えるんですか。」

沖「訳が違います、あなたは女性の
接待をしているだけじゃないですか。」

静かだからと言ってお客さんがいないと
いうわけじゃない、ちらほらはいる。

静かなせいで、控えめな声で
話していても少し響く。

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