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Chap.299 ページ33

10分ほど待っていると
コンコンと窓を叩く音が聞こえて

運転席のドアが開いた。

安「お待たせしました、これどうぞ。」

運転席に座ると、安室さんは
缶のココアを私に差し出した。

安「コーヒーが飲めるか分からなかったので…
コーヒーが良かったですか?」

『え、いや…!ありがとうございます…。』

ココアを見つめながら、お礼を言う。

あまりコーヒーは得意ではない、だから
渡された時、少し驚いた。

『あ、いくらでしたか…?』

安「いいですよ、待たせてしまったので。」

『いやでも、勝手に来たのは私で…。』

安「話をするために、来てくれたんですよね?」

途中で私の言葉を遮って、安室さんは言った。
暗闇の中でも、確かに目が合っている。

私が頷くと、安室さんは優しく笑って
「ありがとうございます」と言った。

その言葉をきっかけに
車の中はシンと静かになった。

もう話さなくてはいけない。
どこから話せばいい?

昨日の夜、散々自分なりに話を整理したのに
いざとなると喉で言葉が突っかかっている。

信じてもらえるだろうか、受け入れて
もらえるだろうか。そんな不安と心配だけが
頭の中で暴れていた。

『私、は…。』

声が震える。

『別の世界から来ました。』

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麺たらコ(プロフ) - イアデビルさん» ありがとうございます(^^) (2020年3月22日 17時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです!最新待ってます!頑張ってください! (2020年3月19日 2時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - ぎょなさん» 読んでくださって、ありがとうございます!これからも頑張ります(^^) (2020年1月26日 20時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょな(プロフ) - 次回更新日書いてあるとありがたいですね!とても面白い作品です!!楽しみにしてます^^ (2020年1月20日 23時) (レス) id: a2b2f6be31 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - まゆさん» 読んでくださって、ありがとうございます(^^) (2020年1月12日 13時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麺たらコ | 作成日時:2019年8月29日 22時

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