眼帯少女は色んな意味で狙われています。６【安室透/赤井秀一】

Chap.246 ページ18

沖「変な人について
行ってはいけないと…
言ったはずなんですけどね。」

バッと声が聞こえた方を見ると
沖矢さんが呆れた顔で立っていた。

『沖矢さん、なんでここに…。』

安「…沖矢、昴…。」

沖「あまりに戻ってくるのが遅いので
来てしまいました。」

結局、心配をかけてしまった…。

沖「会計は…まだ済ませていないようですね。」

『ごめんなさい…。』

沖「いえ、大丈夫ですよ。会計の場所が
分からなかったんですよね。」

『え、違います…。』

急に何を言い出すんだろう。沖矢さんは
顎に手を当てて何やら真剣に考えている。

沖「おや、違うんですか。
あ、お金が足りなかったんですか？」

『いや…。』

沖「では、僕がここに来るのを待って…。」

『違いますよ！？』

なんで沖矢さんがキョトンとしてるの…。
私がキョトンとしたいくらいだよ…。

沖「そうですか、残念です。」

ポンポンと私の頭を撫でる沖矢さんの表情は
少し赤井さんのようだった。

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