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｢どーしてアンタには刀が効かねぇんだ｣
男は眉間に皺を寄せ黙り込むがすぐに答えた。
｢日本国内での怪死者、行方不明者は年平均1万人を超える。
その殆どが人の肉体から抜け出した負の感情、"呪い"の被害だ。中には呪詛師による悪質な
呪いに対抗できるのは同じ呪いだけ。刀が通じないのはソレが呪いにより創りだされたもの、僕も呪いを使いバリアみたいなものを創り出しているから。
呪いは餓鬼のワガママで無闇に使っていいものじゃない｣
｢はぁ？呪いぃ？｣
呪いってアレだろ？｢裏切ったな！？お前を呪ってやる！｣みたいな？そんな非科学的な物信じられるかよ。
｢見えるているでしょ？"人ならざるもの"が。それが呪いの集合体、呪霊だ｣
生まれた時からの疑問が解けたような解けてないような…
男が言っていた"呪いにより創られた"。
桑は何も無い左手にその呪いとやらの力を使い具現、顕現した刀を見定める。
｢あーー……わっかんねぇわ！！｣
本来何も知らない者は何かしら集中すれば出来るとか思ってんだろう。桑は息をするように刀を操っているので当たり前の事に理由があるって事に余計理解しにくくなる。
その様子を見ていた男は意地悪げな笑みを浮かべ面白そうに言う。
｢桑A、呪術高専においで。
僕は呪術高専1年担任、五条悟。
それじゃ忙しいから僕はもう行くね｣
男、またの名を五条悟は桑に背を向け雪の中消えて行った……
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作者名：黙れカス蕎麦 | 作成日時：2019年9月23日 15時
