込み上げてくる感情。 ページ28
玉「…そうなんだ。」
「……!?」
え?
それだけ?
玉「……話ってそれ?」
「それ…って…」
裕太くんの反応に拍子抜け。
私はこんなに悩んで泣いてっ…、
「湊さんがっ…」
言葉が上手く出てこない。
出てくるのは大量の涙。
ボロボロ溢れだして言葉にならなくて
ポケットに入れた湊さんの連絡先の紙切れが
握りしめてたせいかぐしゃぐしゃになっていた。
────裕太を、私に返してください。
「裕太くんを…っ…んっ、ぅ…」
───私には裕太が必要なんです。
───嫌いで別れたんじゃないんです。
湊さんの言葉がフラッシュバックする。
玉「…湊に何か言われた?」
「…っ、」
玉「…そっか。
言われたんだね。」
気付いたら裕太くんは私の前に立って
私の頬に伝う涙を手で拭った。
「──…っ、ゆう…たく…んっ」
玉「…ん。」
ぎゅっと握られた手。
玉「こっち来て。」
ソファーまで手を引いて
裕太くんはソファーに座り腕を広げた。
玉「A。」
「────っ、」
苦しい、悲しい、切ない
どんな言葉が合うのかわからない。
裕太くんに名前を呼ばれると
込み上げてくる感情と涙。
広げられた腕の中に飛び込むと
裕太くんの優しくて温かい胸に顔を埋めた。
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りさ - また続編見たいです(*^-^*) (2021年4月10日 0時) (レス) id: 41dc70dfaa (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - いつの日か続きが見れる日を楽しみに待ってます! (2020年1月4日 15時) (レス) id: 3cf62938b7 (このIDを非表示/違反報告)
タ マ モ リ _ ピヨ マ ル(プロフ) - たまこさん» 私もキミシリーズは大好きです(≧∇≦) 「キミはトクベツ」の裕太くんのヤキモチは何度読んでも胸キュンが止まりません! こちらこそ、このような胸キュン作品を書いてくださった、たまこさんに感謝、感激です(T_T) (2018年1月13日 11時) (レス) id: ac67987a8b (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - タ マ モ リ _ ピヨ マ ルさん» キミシリーズを読み返してくれてるんですね。感謝(;_;)感激です。(;_;)裕太くんのお話でキミシリーズは私もお気に入りです。 (2018年1月13日 1時) (レス) id: 0da3131f85 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、いつも温かいメッセージありがとうございます(;_;)感謝です。嬉しくて今日は更新しちゃいました。(笑)引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年1月13日 1時) (レス) id: 0da3131f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまこ | 作成日時:2016年2月3日 9時