# ページ21
三分ほどたったとき…、いや、三人には、十分以上たったくらいの気分。
「ね、ね、じゃあ、ほら。 僕の、お弁当、ね? あげるよ…?」
僕はこの雰囲気を打ち消すため、お弁当をあげようとしたが、緊張で、詰まった声になってしまった。
すると、たちまちジョンキー君の目からはキラキラと輝く涙がこぼれ、また、ジョンキー君の周りにだけ花がさき、ジョンキー君の顔も清々しいほどの爽やかなボーイになった。
「ごめんよう、知らなくて…、拙者のも分けるよ!」
木林くんの目もまたキラキラと輝きだし、木林くんの周りにも花が咲く。
「あ、ありがとう……。 キースリにアプラちゃん……。 こんなに優しくしてもらったの……ぼ、ボク初めてだぜ……。 HAHAHA!! 」
ジョンキー君……。二人は『こりゃあ、ワケアリですな。』と心の中で呟いた。
「それにしても……、キースリって良いニックネームでござるね。由来は?」
木林くんは、ちょっと焦ったように人差し指をあげて、ニコニコと笑うと、ジョンキー君は、ウンウンとうなずき、
「きばやしって、漢字さ、"木"が3つで木林でしょう。 だから、木がスリー、キがスリー、キースリ……と、 ちなみにアプラちゃんは、梅が好きだから、英語でアプリコットでプラムだから、アプラ。」
と、ペラペラと話すジョンキー君。
僕と木林くんは、『な、なる〜〜!』 と、コクコクとうなずく。
ん、でも、待てよ…
「だから、ボク梅好きじゃないって!!」
僕はガガビーン! と効果音がつくくらい思いっきり叫ぶと、ジョンキー君は、
「うるさい梅太郎! だって、この前梅沢って人がいて、好きな食べ物は、梅です!ってはっきり言ってたじゃないですか!!」
「それ僕じゃない梅沢さんでしょうが!! 僕とは全くの無関係!!」
なんとも無いようにサラッとジョンキー君が言ったので、思わずツッコんでしまう。
「まあまあ、落ち着くでござるよ〜アプラちゃん!!」
次は木林くんが僕の肩をポンポンと叩いて、ドヤ顔。 ものすごく腹がたった。
こうなったら、もう木林くんのこともキースリと呼んでやろう。
「ふふふ、innocenteだね。」
ジョンキー君が呟くようにまたイタリア語をしゃべる。
インノチェンテ…? なんだそりゃ。
「あ〜、拙者も超能力が使えればなぁ……。」
その時、木林…キースリがこぼした言葉に、思わぬ答えが帰ってきた。
コンティヌアーレ!!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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岡本木良天歌(プロフ) - 星空回想列車さん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2018年3月15日 17時) (レス) id: a0ccc02166 (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - 岡本木良天歌さん» とても面白い作品なので、これからも読ませていただきます!更新頑張って下さい^ - ^ (2018年3月14日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
岡本木良天歌(プロフ) - 星空回想列車さん» はい、改行をやるようにしたいと思います! もう一度読み返して見ます……。 (2018年3月14日 20時) (レス) id: a0ccc02166 (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - 訂正…(4つ目のコメント)評価→表示 すみません。人のこと言えませんね… (2018年3月14日 18時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - またコメントします。長くなりましたが、これでアドバイスと致します。評価3回しておきました。よければ、私の作品やイベントにも目を通していただけると嬉しいです。 (2018年3月14日 18時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
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