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ジョンキー君の近くに行くと、周りからものすごい殺気を感じて、冷や汗をかくが、ジョンキー君がいるから大丈夫だろうと、木林くんの隣に止まった。
「ん? まぁ、君らには話したいことが沢山あるんだ、おいでなさい。」
ジョンキー君は、僕と木林くんに手招きして、スタスタと歩きだした。
木林くんは、ニヤニヤしたがらついていく。
「ちょっと、なんでそんなにニヤニヤしてるの…?」
僕は、ジョンキー君に聞かれないよう、ボソボソとささやくように木林の耳の近くで呟く。
「だって、ジョンキー君の脚が長くってうやましーんでござるもーん」
木林くんも僕の耳の近くで言ったが、妙に弾んだ声だったので、何だか気持ち悪くなる。
でも、そんなこと言っている木林君だって脚は長い方。クラスでも、最高クラスにスタイルだけはハンサムボーイ。 きっと顔と頭がこうじゃなきゃモテモテだっただろう。
まぁ体型も普通な非モテの僕が言うことでは無いが。
それにしても、この二人の間の周りにだけ花が咲きそうなくらいに爽やかな空気が漂っている。
「じゃあ、ここで食べようじゃあないか。」
ジョンキー君がベンチに座ったので、僕と木林くんも、ヨイショと座る。
「ふ〜う、今日はあまり事件が無くて、良かったぁ、」
むはほほわ〜とため息をはいて、目をキラキラと輝かせるジョンキー君の隣でなんの事かよくわからなく、ポケーっとする二人。
「えっとね、さっきの女達は、僕の……何だろ…stalker…?」
「す、すとーかぁー??」
僕はびっくりして、箸を持つ手をとめた。
まあ、確かになんか怖かったな……あの人たち。と僕は思い、眉間にシワを寄せる。
「ね、まぁ、嬉しいですけどね、ウフフフフ。 いろんなところで人助けしてるもんね。増えるわ増えるわ…、」
「へぇ! 人助けしてるんでござるか!? すごいでござるね!! 素敵でござるよ!!」
自慢げなジョンキー君の隣で、涙を流しながらお弁当を食べる木林くん。
クッソキッタネェ……
「ジョンキー君は、食べないんでござるか?」
ムッシャムッシャと、唐揚げを美味しそうにほうばりながら、幸せそうにジョンキー君に問う。
「…? オレは、金ないんすよ……」
その言葉に、二人の周りにだけ、咲きほこっていた花は一瞬にして枯れて、灰となり、風に飛ばされていった。
謎の沈黙が三人の間を漂う。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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岡本木良天歌(プロフ) - 星空回想列車さん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2018年3月15日 17時) (レス) id: a0ccc02166 (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - 岡本木良天歌さん» とても面白い作品なので、これからも読ませていただきます!更新頑張って下さい^ - ^ (2018年3月14日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
岡本木良天歌(プロフ) - 星空回想列車さん» はい、改行をやるようにしたいと思います! もう一度読み返して見ます……。 (2018年3月14日 20時) (レス) id: a0ccc02166 (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - 訂正…(4つ目のコメント)評価→表示 すみません。人のこと言えませんね… (2018年3月14日 18時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - またコメントします。長くなりましたが、これでアドバイスと致します。評価3回しておきました。よければ、私の作品やイベントにも目を通していただけると嬉しいです。 (2018年3月14日 18時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
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