甘党カレシ（黄） (ページ13)

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(岩本side)

お邪魔しまーす、とふっかの家に入ると前回来た時よりも確かに片付いていた。

「ふっかの割には綺麗じゃん」

深澤「俺だって掃除くらいするわ！」

ふっかの家には何回も来たことあるから、いつもの感じでリビングの床にあぐらをかいて座る

深澤「ひかるー、先何飲む？とりあえずビールでいいー？」

「てかビールしか買ってなくね？」

深澤「…こんなこともあろうかと」

と言うとふっかは高そうなワインボトルをドヤ顔で見せてきた

「何それ、買ったの？」

深澤「いつか照が来た時開けようと思って買ってたのよ

ま、これは今度めでたい話が聞けた時にでも開けるか～」

「別にめでたい話できるかどうかすらわかんねえから…」

深澤「まあまあそう言わずに、

はい！とりあえず乾杯～」

お互いの缶がぶつかり合う

深澤「家に人呼んだの久々だわ～」

「俺も人んち上がったの久々かもしんない

最後に来たの誰？康二？」

深澤「あ、そう言えば1週間前康二来たわ」

「全然久々じゃねえじゃん笑」

深澤「康二よく来るからさ、なんか色んな記憶ごっちゃになってたわ」

「なんだよそれ」

何となく酔いが回らないと話せない気がしてビールをぐっと喉に流し込む

深澤「まあまあ時間もあるし、ゆっくり飲みなね」

ふっかも多分わかってるんだと思う

「ふっかってさ、モテるよな」

深澤「いやいや照に言われたくないわ～

てかもうそんな話して大丈夫？酔った？」

「缶ビールひとつで酔うわけねえだろ」

深澤「照がもういけんなら本題聞かせてよ」

「あー、まあいいけど…

ちょ、なんか俺らしくないとか、キャラじゃないとか言うのだけはやめろよ？」

深澤「わーかったって、で、なに？」

ふっかの顔が恋バナする中学生の顔してて思わず吹き出す

深澤「顔見て笑うのやめてくんね？」

「いやふっかの顔が中学生過ぎた」

深澤「照のこういう話聞くの好きでニヤケちゃうのよ、まあ気にすんな気にすんな」

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