甘党カレシ（黄） (ページ12)

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(岩本side)

ここんとこ1週間、夜まで収録がありあの店に行けずにいる

でも明日は丸１日オフ

Aさん明日シフト入ってんのかな、

明日こそ何か進展させたいんだけど？

そう一人で考えて楽屋でモヤモヤしていると声に出ていたのか、隣に座っていたふっかから声を掛けられた。

深澤「照さあ、最近なんか隠してるっしょ？」

「なんで？」って返したけど、ふっかは全部俺の事わかってるし多分バレバレなんだと思う

深澤「んー？何となくよ、まあこんなに一緒にいたら嫌でも気づくでしょ」

とスマホをいじりながら答えた

「まあいつか言おうと思ってたんだけどね」

深澤「どうせここじゃ無理な話だろうし、この後俺ん家くる？」

「えー、お前ちゃんと掃除してんの？

汚いなら行きたくないんだけど笑」

深澤「ばーか、めっちゃしてるわ

んじゃ、この後俺んちねー」

いくら隠し事をしてもこいつには敵わないなと思った

ふとスマホの画面を見ると19時35分

いつもならAさんと話してる頃だっけ

俺が行ってない間に誰か知らない男が声掛けてたらどうしようか、

てか、Aさんって彼氏いんの…？

逆に可愛すぎて居ない方がおかしいと思うんだけど？

そう思うと1秒でも早くAさんに会いたくなって思わず、あーーー！と叫んだ

深澤「うわ何よ、びっくりした」

「ごめんごめん、心の声漏れたわ」

そう言うと少し遠くに座っていた阿部が近寄ってきて

阿部「がんばれよ！！！」

とキラキラした笑顔で肩を叩いて楽屋から出ていった。

阿部にもバレてんのかよ…

全員に知れ渡るのも時間の問題だなと思いながら明日のことを考えて、小さく笑みが零れた。

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