貴方に愛して欲しかっただけ。

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そう言えば…
竈門炭治郎って聞いたことがあるんだよね……
たしかあれは…


『あの……竈門さん、少し聞きたいことが』

炭「なんだ？」

『我妻善逸って知っていますか…？
彼も鬼殺隊で』




炭「善逸なら同期だ！…どうして君が善逸を知っているんだ？」

『そうでしたか…それが聞けただけで結構です。
助けてくださってありがとうございました、では。』

炭「待ってくれ！放っておけるわけがないだろう！！？」

『……私、善逸くんとお付き合いをして"いた"んですけど、彼が雪さんという方と浮気しているところに出会してしまって…家を出たんです』

炭「は……？
まってくれ、彼女…？善逸には随分前から雪が…」

ﾁｸｯ

心が痛む
善逸くん…同期の竈門さんにすら私の事言ってないんだね

みんなが認知しているのは雪さん。

『…雪さん……』

炭「っ！！！すまない！！！！」

『…いいんです、気を使わせてしまってすみません』

炭「と、とにかく！善逸には秘密にするから今晩だけでも俺の家に来て怪我の治療をさせてくれないか」

『っ…じゃあお願いします』

炭「よし！それじゃ行くぞ」

グイッ

再び竈門さんに横抱きにされ走り出した

今回は大人しく竈門さんに抱えられている

しばらくすると竈門さんの家に着いた

炭「着いたぞ！禰豆子〜帰ったぞ〜！」

？禰豆子……妹さんのことかな…

禰豆子「フガフガ！」

禰豆子ちゃんは私に擦り寄ってきてくれた

とってもかわいい…

頭を撫でると嬉しそうに目を細めた

炭「こら！禰豆子！Aさんに迷惑をかけるんじゃない！」

あわあわと慌てる竈門くんに

『ち、ちがうの！私がしたくてしてることだから』

そう言うと安心したような表情を浮かべる

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