【P】OK!Let's go! ページ37
「今日はいろいろありがとうございました」
俺はお兄さんに挨拶をした。
「じゃあ俺はまだこっちで用事があるから気をつけて。
あ、それとここ料理がおいしいから帰りにご飯食べていけば。オレから連絡いれとくからさ」
お兄さんの友達が経営しているという洒落たレストランを教えてもらった。
「A、またな。」
「ありがとおにいちゃん」
兄妹の会話は聞いていてとても和むものだった。
俺にも妹がいたらな・・・
そんな気持ちで二人を見ていた。
俺とAさんはここでお兄さんと別れた。
あっくんは座席が少し高めなので乗る時にちょっとコツがいる。
俺は先に運転席に乗って助手席側から乗るAさんの手を取り
引っ張りあげるようにしてあっくんに乗せた。
Aさんのフレグランスがほのかに香った。
それは俺のココロの中の小さなスイッチを押す不思議な香りだ・・・
「アメリカにいる時よく乗ったわ。あっくんみたいな車。なんだか懐かしい」
Aさんは車内を見渡しながら言った。
「OK!Let's go!」
俺が言うと
「What shout is it?」
Aさんが聞いた
「It is a signal when I leave」
Aさんは「OK!Let's go!」
と、俺のマネをした。
2人は目を合わせて笑いあい・・あっくんは走り出した。
海沿いの道は空いていて車の通りが殆どなかった。
車の中から見る海は春のようにのどかで
もしかしたら潮風が気持ちいいかも
そう思って窓を開けたけたら
予想に反してビュービューと冷たい風が吹き込んできた。
「さむっ!!」
「さむ〜い」
同時に言って
すぐに窓は閉められてしまった。
「残念!!」
「Regret」
「そうだったRegret」
それからしばらく俺とAさんは英語と日本語をチャンポンにして会話をした。
「これからも時々こうやって英語で会話する機会つくれると嬉しいかも・・」
おれが独り言のようにつぶやくと
「Sure」
Aさんは嬉しそうに言った。
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作者名:Luna | 作成日時:2014年2月23日 11時