兄 ページ34
兄から連絡が来た。
あさって暇か?
暇だけど‥
って返事しようかと思ったけど
なんだか暇人みたいにいわれたのがシャクに触って(笑)
なんで?
と返信してみだ、
千葉にあるカードックに用があって行くんだけどたまには兄ちゃんに付き合えよ
そんな返事が来た。
兄は輸入車の販売の仕事をしている。
千葉にメンテナンス工場があるのだ
約束の日
マンションまで迎えに来てくれた。
元気か?
うん
いや、元気じゃないだろ
肺炎になりかけたって聞いたぞ
知ってるならはじめからそういえばいいのに
遠回しに聞くのがカッコイイって思ってるんだよきっと(笑)
きっと誰かから私のこと聞いて
心配して連絡くれたんだろうな
小さな頃から私はいつも
お兄ちゃんに守ってもらってた。
おまえさ
ダンナとはどーなの?
なによ
いきなり
ちょっと小耳に挟んだからさ
冗談じゃないぞ
俺の大事な妹に
とかなんとかブツブツ言っている
私のことを心配してくれる
兄が大好き。
そーゆー
お兄ちゃんだって
浮気バレてお義姉さんとすったもんだしたじゃない
そうだっけ?
とぼけちゃって
そんなふうに
軽口を言い合う
楽しいドライブだった。
カードックに着いて
驚いた。
あっくんがいたからだ。
私はあっくんの周りをぐるっと一周してみた。
マンションの駐車場で
埃をかぶっていたときとは大違い。
見違えるようにピカピカになっていた。
なんだか誇らしげなあっくんが
可愛くて
「あっくん。よかったね」
と、あっくんに話しかけながら
ヘッドライトのあたりを撫でた。
「そんなに撫でたらくすぐったいよ」
あっくんが喋った?
ビックリして顔をあげると
反対側から
トモくんが顔を出した。
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作者名:Luna | 作成日時:2014年2月23日 11時