【P】ハグ ページ10
俺は一瞬立ち止まってツリーを見上げた
まわりにいる人たちも一様に歓声を上げている。
俺が彼女に声をかけようとした瞬間・・・
彼女の瞳から大粒の涙が溢れて頬を伝って流れ落ちた・・・
イルミネーションの光が反射して涙がキラキラと輝いていた。
まるで彼女の瞳から
いく粒ものダイアモンドが溢れ出しているみたいだった。
なぜそうしたのかわからない・・・
俺は思わず彼女を抱きしめてしまった。
両手にドリンクのカップを持っていたから抱きしめるというよりは
そっと包むように・・・
彼女はびっくりしたようにからだを固くしていた。
そりゃ無理もないよな
知らない(少しは知ってるか?)男に急にハグとかされたらさ
だけど頭で考えるより先に手が勝手に動いたんだよ・・・
彼女がつけているフレグランスの香りが鼻腔をくすぐった
甘くて柔らかい気持ちが胸の中にひろがった・・・
俺はそっと・・少しだけ彼女の背中に回した腕に力をこめた
泣きたい時はさ泣くといいよ・・・
見ず知らずの俺に甘えたっていいじゃん
心の中でそう呟いた。
するとまるで心の中を読んだみたいに甘えるように柔らかく
俺の胸にそっと顔を埋めてきた・・・
俺はカップを持った不自由な両腕で
彼女の涙が止まるのまでの間彼女の時間を止めていた。
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Luna - 実はリリーさんの事結構観察してますのん(笑) (2014年2月11日 1時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
ひでみん(プロフ) - りりーさん、中々いい事言うわ(笑) (2014年2月8日 1時) (レス) id: 5e098d8614 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - ともさん» ともちゃん♪感想ありがとう!! (2014年1月30日 21時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 設定がいいわあ!次が楽しみー (2014年1月29日 19時) (レス) id: 4f5cef5ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna | 作成日時:2014年1月13日 22時