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74*別れの序章 ページ30

Aとの最後の昼食も終え、部屋に戻って各々やりたいことをやっていると、ザンザスから招集がかかった

何事かと思ってやや急いでザンザスの部屋へとやってきた幹部なのだが、部屋に入れば特に変わった様子もなく、普通にザンザスとAがソファーに座っており、ラピスはザンザスの膝の上に乗っており、その光景に少し既視感を覚えたのだった

レ「ボス、召集のご用件は?」

フ「あぁ、私がザンザスに貴様らを集めさせた」

実に我が物顔でソファーに座り、キセルを吹かす姿は馴染んでいるとしかいいようがなかった
そういえば、初めてAと出会ったのもこの部屋でだったな、と思いつつ、ずっと前からいるような錯覚すらも感じるAとの関わりも、ほんの3日前から始まったのだと思い起された

べ「で?なんで、オレらを集めさせたんだよ、またなんかあったわけ?」

フ「帰る直前になって何か起こすほど私はバカではない」

その発言により、なぜAが自分達を呼ばせたのかすこし勘付く
スクアーロはあぁ、と声を漏らし、僅かに目を細めてAを見る

ス「帰んのか」

フ「あぁ」

あぁ、とうとうこの時が来てしまった

あっさりと当然のように帰ることをAから肯定の言葉が出てきたことで、部屋の空気が―――――主にラピスとベルから発せられる落ち込んだ雰囲気によって重くなる

ル「残念ねぇ、せっかく仲良くなったのに………そんなに急がなくても、もうすこしいればいいじゃないの」

フ「そうはいかん、やらなければならんことは多いうえ、何よりあまり1つの世界にいてばかりでは他にも迷惑がかかる、借りを作るのは好きでないのでな」

マ「律儀な君らしい考え方だね」

3日間でAについてわかったことの1つといえば、なにかと律儀なことである
自分のために一人分食事を増やしてはいけないと、最初のディナーを遠慮したことがすこし懐かしく感じられる

フ「ともあれ、3日間世話になった、これは泊まらせてもらった事への対価だ、受け取ってくれ」

軽く指を鳴らせば、ポンッ!を軽やかな音を鳴らし、ローテーブルの上に白い煙が立つ
煙が晴れれば、そこに並ぶのはお酒やら食材、ちょっとした食器まで一揃えにされて置かれているのだった

―――

75*それぞれへの対価→←73*面白いもの



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設定タグ:リボーン , ヴァリアー , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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lotus(プロフ) - シャーロットさん» 初めまして、コメントありがとうございます。夢主の誕生日は本編に記されています。現在移行中ですが、よかったら移行先でご確認ください。 (2021年5月13日 9時) (レス) id: be7ef42783 (このIDを非表示/違反報告)
シャーロット - はじめまして、シャーロットと言います。lotusさんの大ファンです。夢主が大好きです。それで夢主の誕生日を忘れてしまって、ずっと引っ掛かっています。どうか教えていただけないでしょうか? (2021年5月13日 7時) (レス) id: bcfd491066 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - みりんこさん» ありがとうございます!!翼さんと相談してみますねw (2015年7月26日 19時) (レス) id: 63950fc00b (このIDを非表示/違反報告)
みりんこ(プロフ) - 御二人ともの表現力の豊かさに感動を抑えきれません!とても楽しく読まさせていただきました。図々しいかもしれませんが、またクロスオーバー見たいです!|ω')チラッ (2015年7月26日 19時) (レス) id: d49fca3cd2 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - ポケニャンさん» ありがとうございます!続編は翼さんと相談しながらですねw (2015年7月21日 1時) (レス) id: 63950fc00b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-翼-&lotus x他1人 | 作者ホームページ:http://   
作成日時:2013年10月9日 15時

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