パートナーは誰？ ページ49
その頃Aは談話室で日本語の勉強をしていた。
「わたし、の名前はA・グレース・アステロイドでス。よろしくお願いします。ここで皆さンの役二立てるように尽力シます…あー、日本語ってなんで難しいんだろ…」
ク「でも上手いんじゃないの？こんな短期感なのに。なんて言ってるか半分も理解出来ないけど違う言語話してるのは分かったよ」
クロエは勉強する手を止めて書き込みだらけのAが使っている『入門日本語』を手に取って見た。
「ならいいけど…ネイティブの発音とかはどうなのかな」
ク「それっぽく聞こえたよ」
「そっか。ちょっと休憩」
Aは息をついてグイッと体を伸ばす。
談話室では他にも勉強している生徒や遊んでいる生徒がいて、この風景ももうすぐ見納めか、と思うとAはやはり少し寂しかった。
ク「なに寂しそうにしてるの？」
「いや、この風景ももう見納めだなーって」
ク「ああ、確かにね」
クロエも談話室を見回して頷く。
ク「結局クィディッチに尽くした7年間だったわ」
「でもクロエは選手になるんだからいいじゃない。試合とか見に行くし。頑張ってチケット取る」
ク「Aが会場に来たらみんなクィディッチじゃなくてあんたを見るかもね」
「それはさすがにないって」
Aは苦笑いしてクロエを見る。
ク「それにしてももうすぐ卒業ダンスパーティーだけどAは誰とパートナーになったの？」
「私は誰ともパートナーになってないよ」
クロエは察したように「なるほどねえ」と言った。
「クロエは？」
ク「あたしは無理。誰からも誘われてないっつーのー。つかお断りー」
クロエはフンっと鼻を鳴らして談話室にいる男子を見回した。
Aは面倒見のいいクロエのことを好きな人はいるんだろうけどな、と思った。
「あ、ならさ。いっそ私たちでダンスしようか」
ク「私だとは言えアルバスが妬くわよ」
「そうかな？でもクロエとなら私ダンスするよ」
Aがのりのりでそう言うとクロエは呆れたような、でも少し嬉しそうに「考えとく。やるならあんたがリーダーね」と言った。
「任せといてよ、リーダーも踊れるから」
ク「私はパートナーの方しか踊れないから頼りにしてるわ。アルバスが相手の時はしっかりリードしてもらいなさいよ」
「うん、そうだね」
Aはアルバスのちょっと不器用なダンスを思い浮かべて小さく口元を綻ばせた。
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ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます！スコーピウスすごく可愛くて私も好きです！これからもアルバスとスコーピウスらしさを大切に頑張っていきますね♪ (5月5日 11時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主さんの小説大好きです！私はスコーピウスが推しなのですが、アルバス夢に出てくるスコーピウスもとっても可愛くて友達思いで最高です！応援してます(^^) (5月5日 2時) (レス) @page50 id: 2df4511353 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 譜面さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです⸜ ෆ ⸝ (2023年2月23日 10時) (レス) @page6 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - 主さんの書くアルバス可愛すぎます。大好きです。 (2023年2月22日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年2月19日 19時
