チョコ作り初日 ページ16
その日の夜、アルバスとスコーピウスは複数人の男子と数人の女子に混じりながらキッチンに立っていた。
ス｢さて始めるぞアルバス！｣
ア｢うん、始めるのは良いんだけどさ。どうして僕らのエプロンはふりふりなんだ？｣
ス｢え？｣
スコーピウスに渡されたエプロンはなぜかフリフリの若奥様が着てそうなものでスコーピウスはアルバスと違い平然と着こなしている。
ス｢うーん、なんかこうチョコ作りはこういうエプロンがいいんじゃないかなって！｣
ア｢君の思考回路には時々苦労させられるよ…まあいいか。で、君は何を作るんだ？｣
ス｢よくぞ聞いてくれた｣
スコーピウスはニヤリと笑って材料を並べる。
ス｢ローズは言わば美しい薔薇だよ｣
ア｢美しい？あいつが？｣
アルバスはいとこだからかローズを美しいとは思わない。
ス｢だから僕は薔薇の形をしたチョコレートを作る！｣
ちょっと共食いっぽいな、とアルバスは思ったがスコーピウスには言わないでおいた。
ス｢アルバスは？｣
スコーピウスがアルバスに質問する頃にはキッチンは生徒たちによって甘ったるい匂いが充満していた。
ア｢僕はオレンジクランチとかフルーツ系のにしようかなって思ってる｣
ス｢いいね、あ、味見は僕にさせてね｣
ア｢わかったよ｣
というわけで二人は道具を取りだして手を洗い早速始める。
ア｢マグル式でするのか？｣
ス｢アルバス、こういうのは自分の手を動かして作った方が愛情が籠るんだ。こもりすぎて僕のは溢れそうだけどな｣
ア｢おいおいスコーピウス、始める前から甘さにやられるな｣
ス｢オーケー、アルバス｣
アルバスとスコーピウスはそれぞれレシピを見ながらチョコを溶かし、形をとったり、追加の材料を入れていく。
ス｢こうして混ぜてる間もね、相手のことを思い浮かべるんだ｣
スコーピウスは目を閉じてローズを思い浮かべている。
アルバスもAを思い浮かべてかき混ぜる。
喜ぶA、怒るA、寂しそうにするA、真剣なA_____________。
ス｢アルバス、アルバース、もう混ざったと思うぞ｣
スコーピウスに声をかけられてアルバスは現実に引き戻される。
ア｢あ、うん、そうだね｣
アルバスは混ざったチョコレートに刻んだフルーツを入れる。
今のとこ順調だから美味しくできるかな、とアルバスは思いながら作業を続けた。
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ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます！スコーピウスすごく可愛くて私も好きです！これからもアルバスとスコーピウスらしさを大切に頑張っていきますね♪ (5月5日 11時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主さんの小説大好きです！私はスコーピウスが推しなのですが、アルバス夢に出てくるスコーピウスもとっても可愛くて友達思いで最高です！応援してます(^^) (5月5日 2時) (レス) @page50 id: 2df4511353 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 譜面さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです⸜ ෆ ⸝ (2023年2月23日 10時) (レス) @page6 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - 主さんの書くアルバス可愛すぎます。大好きです。 (2023年2月22日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年2月19日 19時
