#緑の話 ページ43
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わたるside
時は過ぎて、春。
俺は大学四年生、最上級生になり、そろそろ進路を決めなければ行けない時期になった
でも、俺の頭の中は進路どころではなかった
「何があったんだよ、まーしぃ」
大晦日での“出来事”を、彼は何一つ教えてくれなかった。
関与しているであろう坂田やラマン、そして当本人であるAちゃんは、あれから一切顔を見ていない。
大学内を動き回る時には、必ず彼らを探しているんだけれど、なかなか見つからない
そらるさんにも会えないし
恐らく、何があったのか、知らないのは俺だけ
なぜ、避けられているのか。見当もつかない。
しかし、今さっき大学のそばのゲームセンターの前を通った時、偶々まーしぃがいたから捕まえ、近くのファーストフード店に連れ込んだ。
今現在、ずっと下を向くまーしぃを机越しに睨みつけている。
一向に口を開こうとしない為、彼此30分はすぎている。
話してくれない悲しみ、不安、怒り
変な気持ちがごっちゃになって、なにも言えない
「…ねぇ、まーしぃ」
そろそろしびれを切らした俺は、この一言を最後に席を立とうとした
らちがあかないと思ったから
でも、まーしぃは俺の言葉を遮って、目一杯に涙をためて、俺をみた
「俺が悪いん」
「…は?」
「Aちゃんがナンパされて、それについてっちゃって…
それをみたセンラくんやさかたんから連絡きて
って、それはいいんだけど
なんとか助けられたんだけど、傷付いてるAちゃんを泣かせてしまったん」
声が震え、上ずりながら言葉を並べる
泣かせた、って?
「なに、言ったんだよ」
「…理性、きかんくなって
怒りながら、告白みたいなことした」
あんな時にすることじゃなかった、とボロボロと涙をこぼすまーしぃを、俺は黙ってみるしかなかった
周りの客からは…俺が彼を泣かせたものだと思われているかもしれない
でも、そんなの関係ない
まーしぃは、俺たちができないことをしたんだ
Aちゃんに甘えて、怒れない
気持ちを伝えられないままでいる俺たちとは、違うんだ
なんだか、俺は、そんな彼を
讃えたくなった
「…まーしぃは、頑張っただけだよ」
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よろしくお願いします〜!
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なおみ(プロフ) - 栗山さん» はい!新作o(。>∀<。)o 飛んでいきます〜(´∀`*) (2018年4月4日 1時) (レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - なおみさん» なおみさんお久しぶりです!!はい…完結しました…!!ご愛読ありがとうございました!実は今新作出してて…うしさせも出てるのでぜひ作品欄から飛んでください…!!!!← (2018年4月4日 1時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
なおみ(プロフ) - 完結してたこと気が付かなかった…。完結おめでとうございます!(もっと見たかった〜けど。) (2018年4月4日 0時) (レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
なおみ(プロフ) - 栗山さん» よろしくお願いします((○'ω'○)) (2018年3月3日 10時) (レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - なおみさん» なおみさん…!!じゃんがじゃんがです笑ありがとうございます…!!今後ともよろしくお願いします|・∀・*)ノ (2018年3月3日 10時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗山 | 作成日時:2017年10月25日 20時