#35 緩みっぱなし ページ35
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その後、うらさかと手を繋ぎながら歩いて、家に着きました。
『送ってくれてありがと、また明日ね』
「おいおいAちゃん、俺ら他校やで」
『あっそだった』
「忘れんなよ〜寂しいだろ」
そう。
この赤セーターくんと緑セーターくんは隣の高校なんだっけ。
確か再来週あたり、交流会やるやらなんやら…?だったっけ
『まぁ、連絡先交換したわけだし。会いたい時すぐ連絡するから』
それに、隣の高校なんて少し距離がある程度じゃない。
隣町に行くくらいの道のりなんじゃないかな。
そんな中送ってくれて。
優しいな、と改めて2人の顔をまじまじと見る
「な、なんやなんや」
「顔になんかついてる?」
『目と鼻と口が付いてます』
「「当たり前だ/や」」
華麗にツッコミをしてから、手を振って背中を向け歩き出した2人。
なんやかんやありすぎて、今日のことはきっと今後忘れることはないだろうな。
そらるに男装バレて、歌い手もバレて、うらさかとも仲良くなって、愛生に反抗して…
ん?
『愛生のことすっかり忘れてた!!!』
どこかから忘れないでよ、と甲高い声のツッコミが聞こえたのは気のせいだと思う。
部屋のドアを開けて、ベットにダイブ。
その瞬間、スマホがブブッと揺れた。
そらるまた明日。おやすみ
『…はいはい、と』
返事をすると、はんぺんスタンプがおくられてくる。
ふふ、と頬が緩んだところで、今日ずっと笑いっぱなしだったことに気づく
少しだけ、兄ちゃんの事、忘れられた気がしなくもなかった
楽しかったな、こんな日々が続きますように。
頬は緩んだまま、眠りについた。
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一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» すみません。自分勝手で… (2018年3月30日 23時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» 大丈夫です!また通知いただければ飛んでいきます! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» 時間がある時でもいいですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» コメントありがとうございます。もしよければ詳しいお話聞かせていただけないでしょうか…?掲示板を作っていただけると幸いです!Twitterでも可能です! (2018年3月30日 22時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 歌い手さんを使わずに、同じような設定で作品を書いてもいいですか? (2018年3月30日 10時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗山 | 作成日時:2017年9月2日 13時