#04 だと思ったか ページ4
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なんやかんやと話してるうちに時間は過ぎて…
『あ、もう晴れた』
降り続いていた雨は止み、3時間ぐらい話浸ってたらしい。
『すみません、奢ってもらっちゃって…今度お返しします…!』
「あぁ、それなら心配ないですよ!彼方さんの奢りだから」
「おい真冬」
最後の最後までコントみたいで面白い。
お店を出た後、家の方向に向かおうとした途端、左腕を掴まれた
掴んでいるのは天使だった。
「まさかそのまま帰るとか言わないですよね?」
『…返してくれないんですか?』
「当たり前でしょ、そんなかっこで歩かせるわけないじゃん」
チラ、と彼方さんの目線が胸の辺りへ運ばれたのに気づいたあたしは、急いで胸の辺りを右手で隠した。
どこまでセクハラするんだ、この人…!
その視線を汲み取った真冬さんが、彼方さんをギリっと睨む
「もうっ、彼方さんおいて行きましょうっ」
頬を膨らませた真冬さんは、彼方さんに背を向けてあたしの腕を掴んだまま早歩きになって
少しよろめいた。
…真冬さん気づいてないな。
「ちょっと真冬〜おいてかないでよ〜」
相変わらずのダルそうな声で追いかけて来る彼方さん。
…とりあえず、連れてかれるのはいいけどどこに行くんですかね。
引っ張られるがままに、ついて行くあたし。
…だと思ったか!!
『すみません、明日から学校で…親にも連絡してないので帰らせていただきます!!』
申し訳ないけど、天使真冬さんの掴む手を振り払って背を向け走り出した。
今日はケーキ奢ってもらっちゃったけど、今度いつ会うかわからないし
ある意味食い逃げな感じだけど仕方ない。
でも知らない人だから!!!ついてっちゃダメでしょ!!!
1人百面相しながら走ると、思いの外早く家に着いた。
『おかあさーんお風呂!!』
お母さんは帰ってきてたらしく、鍵が開いていた。
思い切り玄関のドアを開けて、浴室に飛び込んだ。
『でも楽しかったなぁ』
これで終わりだと思ったけど。
終わりじゃなかったなんてあたし知らないよ!!
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一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» すみません。自分勝手で… (2018年3月30日 23時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» 大丈夫です!また通知いただければ飛んでいきます! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» 時間がある時でもいいですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» コメントありがとうございます。もしよければ詳しいお話聞かせていただけないでしょうか…?掲示板を作っていただけると幸いです!Twitterでも可能です! (2018年3月30日 22時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 歌い手さんを使わずに、同じような設定で作品を書いてもいいですか? (2018年3月30日 10時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗山 | 作成日時:2017年9月2日 13時