【歌.い.手】男装歌い手はじめました【そらる】

#15 後ずさり ページ15

今まで黙って聞いていたそらるさんがとうとう口を開いた。

「俺この学校来たばっかであんま理解してないけど、

Aさんのことをひどい目に合わせてたってこと？」


また、さっきの。
吸い込まれるような透き通った瞳になったそらるさん


不覚にもドキッとした。

…ちゃんと、守ってくれる


「え？Aさんいじめられたりしてたんですか？！」


高い声を教室に響かせた真冬さんは、ハッとして慌てて口を塞いだ。

大丈夫だよ、と声をかけると胸をなでおろした。


「っ！それは、Aさんが…」


『あたしが何？あたしはみんなに何をした？何が気に入らなかった？

どうして人間扱いしてくれなかったの』


自分でも驚くほどの低い声が出た。
この声はきっと兄を演じる時ですら出なかった声。


『愛生ちゃんには…教科書やノートを捨てられた。

“犬なら勉強しなくていいのよ”
“いいなぁ、犬は勉強する義務がなくて”って…

それをみんなも見て見ぬ振りしてた。

…なんで、なんでこんなひどい扱いされなきゃいけないのって、ずっと思ってた』


「それは…！そうよ！愛生さんに刃向えなかったのよ！」

「俺たちは何度も助けようとした！でもそれでも」


あたしの言葉をかき消すように、次々と取り巻きやらクラスメイトの男女から弁解の言葉が聞こえる

だけどそんなの耳が痛いだけなのよ

「なによあんた達…ッ裏切るのね？！許さな…」


「裏切るもクソもねぇよ…！」


いつの間にか他のクラスメイトが見にくるような大ごとになっている中、愛生の悲痛な叫びが聞こえる。

それを、そらるさんが遮った


「直接いじめた愛生さんも、見て見ぬ振りしたお前らも同じだよ。

なんでそんなこともわかんねぇんだよ」


深く、地を這う声で怒りを感じさせる声。


そんなそらるさんを見るあたし含めこの教室の生徒は

みんな後ずさりした。



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どうも、駄作者です(*´∀｀)

…見間違いですかね、昨日今日でhit数4000超え、お気に入り登録者様70人越え、評価14票、お星様がセンラさん色…？？
作品順位やユーザーランキング…？？

大丈夫ですかね、眼科行ったほうがいいですかね？←

もうほんっっっっとうにありがとうございます…！！
『好きに書いて楽しんじゃおーいえーーい』なんていう軽い感じで書き始めたこの作品ですが、ここまで伸びるなんて目くり抜いてやろうかしら←

以後、作品作者共々宜しくお願い致しますm(_ _)m




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