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ユズside
『ユズ、ここの音がどうしても出ないの』
金曜日の放課後。事務所に来てアリスと音合わせしていた
マスクを外しながら譜面を指すアリス。
最近自分の声がわからない、と俯く
僕が作る曲は、全部アリスに歌って欲しくて書いた曲ばかりだ
アリスの声域を外すわけがない、のに
『私、このキー歌えたことないわ』
アリスが歌えたことのないキーを入れるなんてまずありえない
はずなのに
『これ、今までの曲とは少し違うのね』
うそだ
『気持ちと気持ちのぶつかり合い、というか』
気持ちは決まっている
『愛が溢れる感じがするの』
僕はアリスのことが
『この曲、すごく好きよ』
…僕も
『僕も好きだよ』
微笑むアリス
僕、引きつり笑いしてないかな
認めたくなかった
認めざるを得ないのか
『…あれっ、あの子』
振り返るアリス
その目線の先には
『この前の女の子だ』
アリスの表情が明るくなっていく
『音に溢れてる子』
『…A?』
なんで…なんでウチの事務所に
『Aさんていうの?素敵ね』
アリスは体ごとAを向かせ、気づくかな、と嬉しそうな顔。
お願い、気づかないで、気づかないでくれ
そんな願いも届かずに
『…!』
『あっ、気づいた』
ぼくとAの視線は交わった。
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駄作者です。
タイトル回収してかなり経ってますが…!
そろそろ続編につづこうかなと思います。
50話までに…RHをくくれたらなと思います。
最悪、続編の方でRHとなるかもしれませんが…それは自分の創作意欲によりますね。
この「放課後、旋律が聞こえる」は50話を迎えたら続編になります。
この作品にもうしばしお付き合いくださいませ。
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栗山(プロフ) - 瑞希。さん» 瑞希ーだーー!! (2017年4月21日 18時) (レス) id: 5a57ec5ebf (このIDを非表示/違反報告)
瑞希。(プロフ) - 川合っす。笑笑。 (2017年4月19日 23時) (レス) id: 12fbe3d2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗山 | 作成日時:2017年4月19日 20時