白56 ページ8
『ナワーブの罪を見せて…』
グルカナイフを選ぶ。棺桶を触った時と同じように手に光が灯り、瞼の裏に映像が映し出された。
テキパキと、とても慣れた手つきで戦う準備をしているナワーブ。
着ている服は違えど…今と特段変わりはなく、肘当てに腰にはグルカナイフを装備していた。
仲間だろうか、服装はバラバラだが目立ちにくい色合いに身を包んだ数名が作戦会議をしている。
「今回の相手はイギリス軍だ、デカいが…俺達なら上手くやれるだろ」
「ここから攻めるか？」
「いや、こっちを先に潰すべきだろ」
「…っ！」
皆が地図を見ながら意見を出しあう。
ナワーブの顔色は良くない…どうしたんだろう？
場面は変わり…宿泊しているテントか何かだろうか？
狭い空間で頭を抱えているナワーブ。
心の声が聞こえる…葛藤しているようだ。
本当にこのままやるのか？
かつての大切な仲間だぞ
俺は、俺は…
このナイフは仲間に向けるもんじゃねぇ
ここからは…きっと離れるべきなんだ
結局ナワーブは、思い悩みながらもギリギリまで作戦通り動いていたが…直接対峙する手前で戦場に背を向けた。
これが、彼の罪？
戦争から逃げたって事…？
かつての仲間？
先ほど作戦会議をしていた者たちは、ナワーブのいう、グルカの傭兵ではなかったのだろうか？
これだけじゃ分からない。
もっと、前の部分を…
一度、ナイフから手を離して…深呼吸をする。疲れが押し寄せているが、このままでは終われない。
『まだ、大丈夫。ナワーブ、絶対助けるからね』
ベッドで変わらずに目を閉じるナワーブをチラリと見てから、再度ナイフを握る。
見えるのは、先程とは違って皆同じ衣装に身を包んだ兵士達。場所は戦場で、激しく戦う場面のようだ。
突然チリッと、手に痛みを感じた気がした。
『…熱っ！』
握っていたグルカナイフが燃えるように熱を発する。
まだ映像は全然見えてはいない…もう少し、もう少しだけ…！
『くっ…』
握る手のひらが、ジリジリと火傷していく…赤と青の光がぶつかり合っている。
「おい、それを離せ！」
『あっ…』
ナイフは弾かれて、床に転がった。叩かれた手をそのままに声のした方に顔を向けると、ナワーブが隣に立っていた。
『ナワーブ？』
「何やってんだよ！火傷してんじゃねぇか！！」
『あ、ごめんなさ…い。その……』
ナワーブは凄く怒っているみたいだった。見たことない、その顔がとても怖くてそれ以上は何も言えなかった。
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朱璃(プロフ) - RENKAさん» 忙しかったのですか？無理はしないようにして下さいね！いつも来て頂いて本当にありがとうございます♡話共々ナワーブ君の推しに刺されないか心配です（汗） (2021年11月30日 8時) (
レス) id: d7c7228678 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 久しぶりです！最近見れない日々が続いていつの間にか完結していた…。これもとっても面白かったです♪これまた絵も上手すぎる！ (2021年11月29日 10時) (レス) @page23 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 朱璃さん» はい！ありがとうございます♡！これから大変なこと色々あると思いますがお互い頑張りましょうね！ (2021年11月16日 11時) (レス) @page2 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
朱璃(プロフ) - RENKAさん» ありがとうございます♪暖房入れてますし、大丈夫ですよ(*^^*)RENKAさんも風邪にはお気をつけ下さいね♡ (2021年11月16日 9時) (レス) id: d7c7228678 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 続編おめでとうございます！最近寒くなってきたし尚且つ出産後なので体調に気をつけて下さいね！あ、無理も禁物ですよ！←(馴れ馴れしくｽﾐﾏｾﾝ…) (2021年11月15日 23時) (レス) @page1 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱璃 | 作成日時：2021年11月15日 15時
