白26 ページ27
『貴方に納棺の技術を教えたのは引き取ってくれた叔父…、あっているでしょうか？』
「…！！」
『パニックを起こし学校を退学するほど、悩んで…技術を学んでいた』
信じられない、そんな顔だろう。何も答えてはくれないが、肯定と捉えて良さそうだ。私は目を見開いたままの彼の頬に、そっと手を添える。
『そこまで悩み苦しんだ貴方は、墓地にある黄色い薔薇園へ行ったあとから…少しずつ疑問を持っていたソレを手伝い始めましたね』
「あ…あぁ…」
彼の周りに暗く深い悲しみの色が見える。母親の事は、口には出さないでおこう。
『技術が自分のものとなっていった頃…叔父は一通の手紙を持ち、何処かへと去ってしまった。』
「Aさん、それ以上は…」
『それから、瀕死の状態で帰ってきた叔父を…そう、彼から教わった通りに……』
「やめてください！！」
いつも涼しい顔をしているカールさんの額に汗が滲んでいる。
でも、私の口は止まらない。
大丈夫、もう少しで…
『その時、初めて罪を犯した。それからずっと…彼と同じ思考を持つようになったんですね。乗り移られたかのように…』
「そうするしかなかったんです！僕には、僕がそれが間違っている事だと思っても…その気持ちを肯定してくれる人が周りにいなかった！！」
『叔父、ジェイ…ですね？彼を殺めた事を後悔していますか？』
「していない！僕は彼にそうするよう教わったんだ！それから、そのお陰で今このゲームでも、僕に出来ることがある！」
肌身離さずつけているマスクを乱暴に剥ぎ取り、声を荒らげる。怒っているのだろうか…彼は、血が出らんばかりに手を強く握りしめていた。
「でも…」
『でも？』
「ここに来るために、女性を一人…。それは、後悔……しています」
私は、最後にそう呟いて膝から崩れ落ちたカールさんを優しく包み込む。彼に触れた部分から、ハニエル様の温かい力が流れて強く発光する…その瞬間にカールさんの魂を感じた。
眩しかった光が収まると、ぐしゃぐしゃに泣き腫らすカールさんがいた。
「僕は…一体何を…」
『咎と束縛からの解放を行いました、弾かれた魂は輪廻に戻しましたよ』
「咎…解放？…魂？」
『分からなくていいんですよ、私の仕事ですから。カールさんはもう…大丈、夫…』
力の反動か…何かよく分からないが、そこで私の意識は途絶えた。
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朱璃(プロフ) - uruさん» 無常！良いですよね、かっこいいですよね(嬉)！！それにしても傭兵君ってめっちゃ人気なんですね〜♪かっこよくて可愛いから…当たり前かなw (2021年11月26日 9時) (
レス) id: d7c7228678 (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - 作者様の推し、分かります( ˇωˇ )ちなみに私は無常が再推しで傭兵が推しです (2021年11月25日 22時) (レス) id: 8bf1a19eb7 (このIDを非表示/違反報告)
朱璃(プロフ) - RENKAさん» うあぁぁ、ありがとうございます！！(嬉)いい子達に育つよう頑張ります〜♡♡♡ (2021年11月15日 15時) (レス) id: d7c7228678 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 朱璃さんは絶対良いお母さんになりますね！…なんか感動してきた(笑)本当におめでとうございます👏🎉 (2021年11月15日 2時) (レス) @page50 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - お久しぶりです！それとご出産おめでとうございます！🎉💓出産お疲れ様です！元気にご成長されることをお祈り申し上げますm(*_ _)m (2021年11月15日 1時) (レス) @page50 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱璃 | 作成日時：2021年10月20日 20時
