今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,946 hit
小｜中｜大
11 ページ12
.
私は部屋着に着替えた後、
自分の部屋を見回して違和感を感じた。
それはとても些細なことのようで大きなこと。
私は棚の中や机の引き出し、全部を見てその正体に気づく。
宮侑との写真が１枚も無い。
写真どころか、彼の存在を思わせるものは何一つ無かった。
付き合いたて、というのなら分からなくもない。
けれどクラス公認の仲になるほどであったのなら、
写真の1枚や2枚飾っておくのが普通ではないだろうか。
スマホのギャラリーを見ても2人で映る写真はない。
「なんでや」
1通り部屋を荒らすように探したあと、ベットに体を沈ませた。
前の私は素っ気ない人だったのだろうか。
それとも、ほんとは付き合っていなかったんだろうか。
私は頭の中までぐちゃぐちゃにしたせいで電源が落ちたらしい。
いつのまにか眠っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：栗原 | 作成日時：2018年10月7日 19時
