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璃月港に着くと、幻想的な雰囲気の建物がたくさん並んでいた。


「わぁ、すごい!」

「璃月港に来たのは初めて?」

「うん!」

「じゃあオイラたちが案内するぞ!」

「乗りかかった船だからね」

「ありがとう、パイモン。それに蛍も!」


初めて見た外の世界はとても綺麗で空が言うほど危険なところではないようだ。これからどんなところに行くのか楽しみだな。


「そういえばA、モラはいくら持ってるんだ?」

「えっ、モラ?なにそれ?」

「「えっ?」」






モラとはお金だそうだ。初めて知ったと言うと2人は驚いていた。ずっと引きこもっていたから仕方ない......けど、手に持ったチ虎魚焼きを見ながらお金の面でもお世話になってしまって申し訳ないなと思った。


「ありがとう、蛍。家が見つかったら必ずモラを返すね」


「じゃあ早く家に帰らないとね」


と言ってもどこにあるのか検討もつかない。帰れるのかなと不安になる。しかし我儘だけど、もう少し璃月港を見て回りたい気持ちもある。


「A。でももう少し紹介したいところがあるの。行こう」

と手を握られる。少し驚いたけれど、ゆっくりとその手を握り返した。

「うん、行こう!」


それから万民堂や本が好きだといえば万文集舎などさまざまな場所に連れて行ってくれた。またさまざまな人に会い、会話をした。空以外の人と話すのは初めてで、とても新鮮だった。


「次は海の方に行ってみようぜ!」

「そうだね、行こうA」

「うん!」


と一歩踏み出そうとした時、急にぐいっと路地裏に引き込まれ、後ろからぎゅっと抱きしめられる。急な出来事だったため、驚いたと同時に段々と怖くなってくる。

「見つけた」

「......空!」

耳元で話しかけられて少しくすぐったい。空だとわかって一気に恐怖が安堵に変わった。

「どうして外に出てたの」

事情を説明すると空は呆れたようではぁ、と溜息をついていた。

「ごめんね」

「もう過ぎたことだからもういいよ。それより早く帰ろう」


ぎゅっと抱きしめる力が強くなる。少し痛い。

「あの、蛍......私を助けてくれた人にお礼がしたいの」

「じゃあこれを渡してきて」

とどこからか袋を取り出す。じゃらじゃらと金属が擦れる音がする。

「空は行かないの?」

「うん、蛍とはまだ会うべきじゃあないから」

「どういうこと?」

「いいから行ってきて」

「うん、わかった」







もうちょい続きます。

原神2周年(本編に関係ないです)→←蛍



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月海(プロフ) - けんとさん» わー!コメントありがとうございます!現パロいいですよね。頑張ります!     (2022年9月24日 13時) (レス) id: f68382bc80 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - 初コメ失礼します、え?神?尊い、、生きるかてをありがとうございます!特に現パロめちゃ好きでした、!応援してます (2022年9月23日 15時) (レス) @page13 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月海 | 作成日時:2022年9月5日 20時

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