ノスタルジア 3【名探偵コナン】

96 ページ12

今回の事件の容疑者4名は自 殺なのにいつまで事情聴取してるんだ、と騒ぎ出す



そんな時、その部屋のドアを叩く音と刑事の電話の着信音が同時に鳴った。




警1「すまんがこれのコートに入った電話に出てくれ」




警2「あ、はい…」







ドアを開けた先にいたのは服部平次




そして





電話をかけてきていたのは工藤新一






平「なんもかんもわかったで…箕輪さんを自 殺に見せかけて殺したんが…誰かっちゅう事も…」





新「その殺人を可能にしたトリックも…全てね！！」





素晴らしい程に2人のセリフはシンクロする





平「前のリフトが見えなくなるぐらい吹雪いていた…」



新「あの状況だと殺人は不可能です…」





平「ホンマに箕輪さんがリフトに…」





新「1人で乗っていたとしたらね」






その言葉を聞いた人たちの空気が変わった




警1「おいおい…まさかリフトに乗ってたバッグに誰かが入ってたっていうんじゃ…」




警2「でもあのバッグの中には雪が詰まっていたしとても大人が入れる大きさじゃあ…」





平「ちゃうちゃう！入ってたんはこの大きさのバッグや！」




そう言いながらバッグを刑事さんに見せる




新「ホテルの売店に売ってますよ…雪の詰まっていたバッグと同じデザインのワンサイズ上の物がね…」






警1「バカな、箕輪さんがわざわざ犯人を入れたバッグを担いでリフトに乗ったって言うのか！？」





平「いや、バッグに入ってたんは犯人やのーて箕輪さん本人やったんや！」





警2「じゃあバッグを担いでたのは…」





新「あれが犯人です！箕輪さんの顔は髪で大部分が隠れますし、あの時はサングラスをかけていた…カツラをつけて同じニット帽とサングラスとウエアを着れば彼だと錯覚させることは出来ますよ…」






監「しかし、彼は私や普段たちと会話をしていたんだよ？あれは確かに箕輪くんの声だったと…」





平「当たり前やんけ…バッグん中で箕輪さんが聞き耳立てて受け答えしてたんやからなあ！そやからあの変装した犯人を箕輪さんやと余計に思ったんちゃうか？」





探「なるほど…だからあの時、奴はバッグを担ぐまで無口だったのか…」





警2「人1倍プライド高い彼が、何でバッグの中なんかに…」





新「プライドが高いから入ったんです…おそらく彼のスキーの腕がプロ級だというのは上辺だけを飾った偽りの姿…嘘だったんでしょうから」

97→←95

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す