ノスタルジア 2【名探偵コナン】 (ページ7)

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『快斗』

快斗は盗一さんの遺影を抱えて隅の方にたたずんでいた

千影さんに場所聞かなきゃどこかわからなかったよ…

快「A…」

快斗はどこか涙を堪えているようだった

『泣きたい時は泣きなよ、快斗』

快斗「…え？」

『どうせ盗一さんに''男が涙を見せるな''とか昔言われてたんでしょ！まあ確かに…男の涙は見せるものじゃない、って言うの、間違ってはないと思うんだ。だけどね快斗』

快「………」

快斗はだまってわたしを見つめる。

『今日くらい泣きなよ！悲しいんでしょう？辛いんでしょう？誰だって家族が亡くなればそう思うのは当たり前だよ。だから快斗、今日が最後でいい。最後でいいから、思いっきり泣きな！我慢なんてしなくていいんだよ』

快「A……」

『今だけはポーカーフェイスも、忘れていいんじゃないかな？盗一さんだって！わたしが盗一さんの立場だったら快斗が泣いてくれたら嬉しいな～』

快「で、でも…俺…」

『恥ずかしいならわたしが顔隠すからさ！それに、ほら！(ﾎﾟﾝｯ)はい！向日葵！だから大丈夫だよ、思いっきり泣いても！』

快「向日葵………お、俺…！」

それから快斗は何かの糸が切れたかのように泣き出した。

もちろんわたしは快斗のそばで、快斗を抱きしめて背中をさすっていた。

『(こういうときは…泣いていいんだよ、快斗)』

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向日葵の花言葉

''あなただけを見つめる''