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萩原side
萩「松田ァ!何の用だ!」
ったく…私用電話掛けてきやがって!
松「萩原ぁ!お前何のんびりやってんだ!さっさとバラしちまえよ!」
萩「おいおい…そうがなりなさんな!タイマーは止まってんだ!…そっちは終わったのか?」
松「んー。開けてみたら案外単純な仕掛けだったけどな。あの程度なら…」
ふ、どうせ
萩「3分もありゃ、充分だ。…だろ?」
松「っち」
萩「はははっ」
やっぱりな。だと思ったぜ(笑)
松「そっちはどうなんだ?」
萩「あぁー…こっちは3分って訳には行かないようだ。基本的には単純なんだが、何しろ、トラップが多くてな。どうやら、こっちが本命のようだ」
松「ところでお前…ちゃんと防護服は着てるんだろうな?」
萩「っはは!あんな暑っ苦しいもん、着てられっか!」
『(そろそろいいかな…)』
松「バカヤロォ!死にてえのか!」
『大丈夫、死なせませんから。…誰も、ね』
萩「な、誰だお前!?おい、マンション住民の避難全員終わったんじゃないのか!」
『なんで防護服も来てないしちゃっかり私用電話してるわけ?!?!いくらタイマー止まってるとはいえど、いつまたカウントダウンが始まるか分からないのに!』
こいつは…何者だ?
見た感じ、小学生だが…
萩「とにかく嬢ちゃん、ここは俺に任せて君は…『嫌です』…え?」
『むしろ、わたしに任せてください。観光起爆装置用光電管…水銀レバー…液晶パネル…この種類の爆弾ならわたしに解体できます』
萩「おいおい、冗談はそこまでに…っておい?!」
『すみません、工具借りますね』
こ、この子は…一体?!
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作者名:茉優花 | 作成日時:2017年9月15日 23時