夢見た世界 3【名探偵コナン】

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「あれ、そういえばなんで今日はこっちへ来てたんですか？せっかくの非番だったのに…」




他に用があったのだろうか。だったら申し訳ないな、私に時間を使わせてしまって…




「あぁ、Aに会いに来たんだ。今日Aも非番なんだろう？」





「え、はい…なんでそれを…？」




「陣平から聞いた」




「え」





陣平にも言ってないと思うんだけど…




「正確にはAの同期で同じく公安のヤツから陣平が聞いて、だな」



降谷零お前だな？？



「なるほど…でもなんでわざわざ…？」




「どうしても直接礼を言いたかったんだ。メールとかじゃなくてな」




「そんな…私は当然のことをしたまでですよ。…てか、非番なのが分かったとして、なんで居場所まで…」





「あぁ、それは正真正銘陣平からだ」





「ま、まさか…」






どうやら警察学校時代に付けられていたGPS、まだ生きていたらしい。




それがなんとびっくり例の5人と千速さんに共有されてるらしい。




え、知らないんだけど。怖。せめて許可とってくれ。






いや、私公安だよ？ダメでしょ普通に。降谷諸伏止めろよ！！！！





「Aは公安か」




「そう、ですね」




「じゃあしばらくしたら立場を隠すことになるのだな」




「…はい。何せ警察庁の方の公安なので…」




「大丈夫だ。口外したりしない」




「疑ってませんよ。まぁ、いつになるかも分からないですけど、今はまだそれほど隠してませんので」





連絡はあまり取れないけど、ね。


潜入捜査始まるまでは来た連絡には返事ができるくらいにはまだ大丈夫だ。





「A、無理をするなと言ってもお前は無理をするだろうが…お前の周りにはたくさんの人がいることを、忘れるんじゃないぞ」





「…千速さん」




「だから、絶対に、何があっても生きることを諦めるな」





どんな危ない目にあっても。




死んでしまうはずだった彼らを救い終えたその後でも。




「…死にませんよ。私、寿命で死にたいので」





私は、生き続けよう






この広い世界で。











その後バイクで独身寮まで送ってもらい、千速さんと立場を隠すことになるまではなるべく連絡を取る約束をした










そしてGPSをどうにかしようと思ったが、携帯の内部に入っているためどうにも出来ない。




買い換えるしかないのである。





潜入捜査が始まるまではいいか、と私はそのままにして眠りについたのだった。

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