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零は私を家まで送ってくれた







毎回人に送らせてばかりだけどいいのかな、と思いつつも彼らは自ら送ってくれるし誰が送るかで揉めていたのを思い出すと私は安堵してそのまま彼と帰路に着いていた







家の前に着けば名残惜しい気持ちが止まらなくなる







私の中で彼は、彼らは、こんなにも大きい存在になっていたんだね_____







「零、何かあったら言って。1人で解決しようとしないで」









「あぁ、Aもな。これからはあの組織で1人じゃないんだ」







「うん…心強いよ、零」








自分の目に涙が溜まってくるのを感じた私はじゃあまたね!と家のドアノブに手をかけ中に入った






涙なんて、見られたくなかった






ガチャン、とドアが閉まる音と同時、私は何か暖かいものに包まれる感覚がして、一瞬時が止まったように感じた









「え、と…?」







「すまない、こんな強引に…でも、今はこのままでいてくれ」










ドアが閉まる直前に中に入ってきていた零に抱きしめられていると理解したのは、零が私を抱きしめる力を強めた後だった





きっと私が目に涙を溜めているのを見ていたんだ。






きっと私が泣くのを我慢していることに気付いていたんだ。










零は強く、しかしどこか優しく私を抱きしめたまま、玄関で2人立ち尽くしていた










「…れい」








「…ん?」








「ありがと、」










「…僕のセリフだよ、A」









彼の体が離れようとした時、私は一気に寂しさを覚えて今度は私から彼にしがみつくように抱きついた






「っ…と、A…?」








「待って、お願い、もう少しだけ…このままでいたい」










「……まったく、君は」












溜息をつきながらもどこか嬉しそうな彼の声に安心した










彼は先程よりも優しく私を抱きしめて、包み込んでくれていた







まるで''君を守る''とでも言っているかのように








強く、優しく、その手を離さずに。










時折私の頭を撫でてくれる彼の手はこんなにも心地よくて暖かい
















…あれ、こんなにうるさい心臓の音、
















どっちの音だったっけ。

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茉優花(プロフ) - 彩豊さん» 沢山コメントありがとうございます!読み返してもらえて凄く嬉しいです…!応援、すごく励みになります!これからも楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2022年10月27日 23時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!萩原くんを助けられてよかったです✨組織潜入はドキドキしました(>人<;)凄く面白くて読み返しています(*≧∀≦*)応援してます☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2022年10月14日 11時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!嬉しいです…!そのお言葉がとても励みになっております!!これからもよろしくお願いします!( ¨̮ ) (2022年7月21日 20時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白くて何回でも読んじゃいます!今では仕事帰りの楽しみです笑笑 (2022年7月21日 18時) (レス) @page50 id: cf5d2ac92c (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - 皇さん» コメントありがとうございます!そんな事を言って頂けてとても嬉しいです…!原作リスペクトの気持ちを込めてなるべく近いように書かせて頂いております!救済してるので所々変わってしまう所はあるかと思いますがこれからも楽しんで頂けたら幸いです!‎( ¨̮ ) (2022年7月16日 10時) (レス) @page31 id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉優花 | 作成日時:2022年5月30日 4時

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