夢見た世界 3【名探偵コナン】

集結 ページ23

ガヤガヤとした商店街を抜け、少し離れたところにある隠れ家のような居酒屋がそこにはあった









＿＿＿＿＿11月7日









賑わう街と打って変わって一際静かなその場所は知名度が無いがレベルの高い味の提供があるお店












＿＿＿原作開始6年前











所謂公の場にあまり顔を出せないような人たちはそこへよく行く









＿＿＿＿萩原研二 爆死未遂事件より1年










私は、彼らとその店の個室にいた











「うめぇーなんだこれ！」






「おいお前取りすぎだ！俺の分がなくなるだろ！」






「えーいいじゃんかよー、減るもんじゃねぇし」







「減ってんだよバカ」







「お前ら…いくら個室だからといって少しは静かに出来ないのか？」







「まぁまぁ、久しぶりにこうして班のみんなで集まれたんだしさ」









班長は1人で黙々と食べてるし、研二はおつまみよそいすぎだし陣平はそれに対して怒ってるし零は呆れててそれを景光くんがなだめてる






本当に、この人達は変わらないね








良くも悪くも。










「Aちゃん飲んでる〜？」






「おい酔っ払い無駄にAに構うな」




「えぇなんでよじんぺーちゃん！俺の命の恩人になんてこと言うんだよ〜」





「お前に言ってんだよ！」






この2人、仲良いな…なんて眺めていれば隣からクスッと笑う声が聞こえた






「？」





「Aちゃんもそんな顔するんだね」





景光くんだ





「そんな顔？」






「うん。なんか微笑ましそうに松田と萩原のこと見てたよ」





「あはは、微笑ましいもん」





本来なら有り得なかった今日





1年前私が無事彼を助けられたことにより生まれた今





私は1秒1秒を噛み締めていた







「てかよくお前ら時間作れたよな、3人揃って」





「無理矢理仕事終わらせてきた」




「さすがAちゃん！」





「そこ3人は公安だもんな〜、どうなんだ？働き心地は」






「まぁまぁってところかな」





「激務だけどね」





「まあな」






「でも、私景光くんと班長と会うのは卒業式ぶりだね、1年ぶり」





「そういえばそうだね、同じ公安だけど会ってなかったな」





「満島は卒業して2ヶ月後くらいから連絡取りづらくなったもんなー、潜入捜査か何かか？」





「まー、そんなとこ？」





ここには警察関係者しか来られないのだ





だから公安の身を隠している人達がここへ来る

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