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『ありがとう盗一さん!!!』






盗「いやいや、君の覚えが良くて助かったよ」







にっこり笑ってみせる。







それよりも、どうも気になることがあった。








それは盗一さんについて。









世界的マジシャンなだけであり、どんなマジックでもお手の物。





だけど、なんか、、、







引っかかる。







盗一さんに聞きたいことが、2つある








疑問を確信へ変えるために本人に聞いてみることにした







『ねぇねぇ、盗一さん』







盗「おやAちゃん、どうかしたのかな?」






『聞きたいことが、あるの』







快「なんだよ?親父に聞きたいことって…」








『快斗にはなーいしょ!!!2人で話させてほしいな!』







快「わぁったよ〜ったく!」







快斗に聞かれたらまずいなと何故か思ったので退散してもらった。







パパに快斗と遊んでもらって、





ママは千影さんとリビングでお話してる。






ここは廊下でわたしと盗一さんだけしかいない。







盗「それで、なにかな?快斗にも聞かれてはいけない私に聞きたいことって」






『2つ、あるの』







盗「ほぉ」








『まず1つ。



工藤優作、って知ってるよね?』







盗「あぁ、知っているよ」







『その工藤優作の息子がね、わたしの幼馴染なんだけど。




この前小学校で見つけた暗号をどんどん解いていくゲームをしたの』








盗「…ほぉ。」













ちょっと目の奥が揺らいだ気がする






『それでね、暗号を解いてくとどんどん案内されてるかのようにいろんな場所に向かってたんだけど、最後の暗号はね綺麗な夕焼けを見せるために西を見て欲しくてS→Wって書いたと思ったの。そうやってその子と暗号解いたんだけどね』






盗一さんは黙って私を見つめる






『わたしはなんか、違う気がしてて』






盗「それはどうして?」






『だって、西を見てほしいなら、Wだけでいいかなって思ったの、その時わたしたちがS、つまり南を見てるとは限らないじゃない?』







盗「そうだね。」






『だからその子にも言ったんだけど、思い過ごしだって言われちゃって…でも、気になったから1人で頑張って解いてみたの』






盗「それでなにか分かったのかい?」







『うん、でね、その前に聞きたいこと1つ目聞いていい?』

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作者名:茉優花 | 作成日時:2017年8月19日 23時

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