95話 【善逸と王来さん】 ページ47
休み時間になり、私はあるクラスへと向かう
教室の扉をノックし、ある名前を呼ぶ
『善逸、ちょっと良いかな?』
善逸「あっ!Aちゃん!良いよ〜俺も話したいことあるし!」
笑顔で扉まで歩いてきた善逸と、前に行った校舎裏のベンチに向かった
ーーーーー
前のようにベンチに座る
『善逸からで良いよ』
善逸「いや、レディーファースト…!」
『フフ…分かった、えっと…王来さんの事知ってる?』
善逸「知ってるに決まってるでしょ!あいつ俺に変な事言ったり…そもそもAちゃんにぶつかった事もまだ謝ってないし…」
『それはもう良いよ?それでね王来さん、アメリカに帰ったんだけど…』
善逸「えっ!?一日で!?」
まぁその反応になるよね…
いきなり話しても分かりづらいと思って、善逸と下校した後の事を全て話した
善逸「わぁーお、大変だったね…そこに俺いなくて良かったと思う」
本人が言うことかい?
『んで、その後にね王来さんが善逸に「全部忘れて」って言っておいて欲しいって』
善逸「言われなくても忘れるっつうの…」
小さな声で呟くように言った善逸を、疑問と心配の気持ちで見つめる
善逸「あいつにさ、休み時間に呼ばれたんだ」
善逸が顔を上げて、私の顔を見た
休み時間…あぁ、私と話した後「用がある」って教室を出ていった
善逸「わざわざここあたりに呼んでさ、何かと思ったら…「あなた、暗城さんが好きなんでしょ?私と手を組まない?」って…」
『手を組む?そういえば、王来さんは私達が付き合ってると思ってた』
善逸「あぁ…それ多分嘘だよ、無一郎と付き合ってる事は知ってる口ぶりだった」
なっ!?全部…嘘?怖い…怖い…!
善逸「それで、「私が二人を引き離すから、その隙に悲しんでる暗城さんを口説けば、すぐにあなたのものになるよ」なんて最低なこと言うんだよ!?」
王来さん…最初から仲良くはなれない運命だったんだね…
善逸「もちろん断った、そんなふうにAちゃんの心を動かしたくないし、無一郎と別れて悲しんでるAちゃんも、見たくなかったから」
『善…逸…』
善逸「でも…もう諦めるしかないね!」
善逸が急にベンチから立ち上がった
そして私の前に立ち、ベンチの背もたれに手を置いた
左右に善逸の伸びた腕、正面には悲しそうな嬉しそうな真剣な表情をした善逸が居た
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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alice rose(プロフ) - Aさん» ありがとうございます!読んで頂けてとっても嬉しいです(≧∀≦) (2020年12月14日 21時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
A - 無一郎が可愛過ぎました/// (2020年12月14日 20時) (レス) id: 02ac65e34b (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - ゆんさん» ありがとうございます(≧∀≦)そうなんです…私も「好きよぉ…ごめんねぇ…( ;∀;)」と心の中で泣きながら書いていました、それでも面白かったと言って頂けてすっごく嬉しいです!また次の作品も暇つぶしに見てくださると嬉しいです、ありがとうございましたm(_ _)m (2020年10月26日 20時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - お疲れ様でした!最後まで見ることが出来て良かったです!私も善逸が好きなんで、ちょっとあれでしたね。でもとっても面白かったです! (2020年10月26日 17時) (レス) id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - お豆腐くん。さん» こちらこそ…最後まで見て下さりありがとうございました( ;∀;)楽しんで頂けて本当に嬉しいです、また別の作品で出会える事を楽しみにしています(≧∀≦) (2020年10月25日 20時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:alice rose x他1人 | 作成日時:2020年10月5日 7時