【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…「続編」

善逸編 【俺が言った好きは…】 ページ4

俺は嫌な予感が止まらなかった




Aちゃんが部屋を出ていってから、ベッドに仰向けになってソワソワしていた




ゴトッゴトッ




…？歩く音？天井から聞こえる




A「……さ…ま」




Aちゃんの声だ、誰かと話してる？




会話は良く聞こえなかった…こういう時に役に立たないのな、俺の耳




ゴンッ！




突然大きな音がなったから吃驚する




A「……柱様」




さっきよりも声が大きくなった




寝っ転がったのかな…？




？「Aさ…何でそんなに正直なの…？」




…！男の声だ…A…？何で呼び捨てで呼んでるの？




嫌な予感が綺麗な程に当たってて嫌になる




Aちゃんは押し倒されてる…




目から涙が出てくる…




俺は…Aちゃんが好き…




禰豆子ちゃんとは違う…




愛せる…好き…




俺はもう聞きたくなくて無理やり寝た




ーーーーー
A「傷が痛かったのかな…？」




大好きな声が聞こえる…




昨日の涙の跡をAちゃんが拭いてくれた




せっかく拭いてくれたのにまた涙が出そうになる…





Aちゃんは台所に向かって行った




ーーーーー
トントントン…




ギュッ…




A「…ふぇ？」




俺は台所に立つAちゃんを後ろから抱き締める…




A「善…逸…」




顔を見られないように、Aちゃんの首元におでこを当てた




A「どうしたの…？包丁使ってるから危ないよ…」




コンッ…




俺はAちゃんから包丁を取り、まな板の上に乗せた




A「本当にどうしたの？」




『ねぇ…Aちゃん、昨日の夜誰と居たの？』




A「へっ？昨日は…」




ジュー…




鍋が沸騰し溢れる




邪魔しないで…




カチャッ…




ギュー…




俺は更に強くAちゃんを抱き締めた




A「ちょっと…痛いよ」




『好き…』




言った…言ってしまった




A「知ってるよ」




『…』




…え？




俺が離れるとAちゃんはこっちに振り向いた




A「けど、そんなに誰にでも言っちゃ駄目だよ…禰豆子だけにしなきゃ」




『えっ？』




俺は思わず顔をあげる




A「だから…善逸は禰豆子が好きでしょ？」




『うん』




好きだよ…けどそれは家族みたいな、妹みたいな好き…




俺がAちゃんに言った好きは…









"愛してる"と同じ

40話 【単独任務】→←無一郎編 【嘘が嫌いだからって…僕の…】

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