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「痛い!なんか刺さった!!」




俺の様子にいのちゃんは驚いて身体を前のめりに心配してくれたけど、何かを確認すると、今度はケラケラと高笑いし始めた。
そして、いのちゃんは俺が座ろうとしていた場所の砂を手に取ると、訳もわからず転がったままの俺の顔の前にそれを差し出す。







「なにこれ」







その砂は、よく見てみるとトゲトゲしていて。
俺は身体を起こすと興味深くそれを覗き込んだ。








「星の砂だよ」






いのちゃんに向き合うように胡座をかいて慎重に座ると、いのちゃんは手の上でさらさらと1つ1つの形が認識しやすいように広げて見せてくれた。
その中には、あの日見た星とは異なるけれど、綺麗に星型を模ったものもある。






「知らないの?この島に沢山あるよ」





顔を上げたら思ったよりも近い位置にいのちゃんの顔があった。

俺はその相変わらず綺麗な瞳に吸い込まれそうになっていたんだけど、いのちゃんも俺から視線を逸らさなかった為、何故か俺達は至近距離で2人で見つめ合う形になった。




「……いのちゃん」

「なんだよ、」




俺が堪らず名前を呼んでしまったら、君はハッと顔を背けてしまって、俺はとても残念に感じる。

そう思って視線を落とした先には、星の砂とやらを掬ったいのちゃんの手があって。
まじまじと見つめたら、いつの間にか砂よりも君の手に目を奪われていた。







「いのちゃんって、手…綺麗だね」






突然の俺の発言に、何言ってんだと言わんがばかりに眉を顰めたいのちゃんはパッパっと手から砂を払うと、「裕翔の手だって、大きいでしょう?」と言って、俺の手首を掴むと自分の手を近付けた。









「ほら」









本当に不意打ちだった。





あの時、あの星空の下で躊躇った手が、

俺の目の前であっさりと重ねられる。









重なった2人の手のひらの向こうには、

薄らと頬を赤らめて笑う君。









じんわりと汗が滲む感覚がしたのは、きっと今日照り付ける太陽が、今年の夏一番暑い所為だと自分によくわからない言い訳をして。









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あんこ(プロフ) - ユリアさん» ユリアさん!ありがとうございます。゚(゚^∀^゚)゚。時間かかってしまいすみませんでした!是非、ゆといの楽しんで頂けると嬉しいです!! (2018年9月30日 12時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
ユリア - あんこさん、完結おめでとうございます!遅くなってすみません。まだ最後まで読んでいないのでゆっくり読もうと思います!新作はやまいのですね!やったーー(*´ω`*)嬉しいです。新作の方も楽しみにしてます! (2018年9月30日 0時) (レス) id: 5d6e48b7e5 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます!!1番しっとりした作品にするつもりです。見守って頂けますと幸いです。よろしくお願いします! (2018年9月15日 23時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - すごくしっとりしたこのお話の世界観が好きです。更新頑張ってください! (2018年9月15日 22時) (レス) id: edc3e92603 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 佐々木さん» 佐々木さんコメントありがとうございます(/*´ `)/いやむしろドキドキ初挑戦中です(笑)ytin.....頑張りたい!!!(笑) (2018年7月3日 22時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作成日時:2018年6月16日 22時

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