【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…

善逸編 【やけに嬉しそうな声…】 ページ50

A「目を覚ましてくれてありがとう」





寝てる間に聞いたAちゃんの言葉…




その一言だけで俺は嬉しかった…



ーーーーー
目を覚ますと、足元でAちゃんが寝ていた




寝顔初めて見る…可愛い…




小さな頭に手を伸ばす、撫でる手が止まらない




A「…ん〜」




気が付くとAちゃんは起きてこっちを見ていた




『あっ起きた？おはよ』




A「ごめんね…私寝ちゃってた」




Aちゃんがゆっくり身体を起こす




俺は頭をなで続けた




『そっか』




なでなで…




A「…」




Aちゃんは眼だけで俺の手を見た




可愛い…俺は構わずなで続けた




なでなで…




A「あの…善逸？」




『ん？』




俺は内心爆発寸前だけど余裕そうに言った




なでなで…




A「ずっと撫でるの？」




んん〜〜!!可愛い〜！




落ち着け！俺…落ち着け！




『ん〜…』




なでなで…




『やめて欲しい？』




恥ずかしい…恥ずかしい…




A「夜ご飯作らなきゃ、善逸はまだお粥の方が良い？」




『うん』




なでなで…




A「じゃあ行くね」




Aちゃんが椅子を立ったので、流石に手を離した




ーーーーー
少ししてからAちゃんがいい匂いのお粥を持ってきてくれた




今は炭治郎の鼻が羨ましい…




Aちゃんはまた俺に食べさせてくれた




A「フーフー…はい」




『あ〜んっ！』




あぁ…幸せ…




『ん！卵入ってる〜』




A「あっ！気づいてくれた？嬉しい〜」




あっという間に完食した




『ごちそうさま、Aちゃん！』




A「お粗末様でした、片付けてくるね」




俺が頷くとAちゃんは台所に行った




俺はベッドから立って外の月を見る




ーーーーー
ガチャッ




『あっ！おかえり』




A「ただいま」




俺の後ろでAちゃんも月を見る




A「あっ…今日も行かなきゃ！」




…え？やけに嬉しそうな声に嫌な予感がする




ガシッ…




部屋を出ようとするAちゃんの手首を掴む




『何処行くの？』




A「屋根の上、日輪刀の手入れしに行くの」




『そう…』




俺は手を離す




A「どうかした？居た方が良い？」




『…ううん、大丈夫…行ってきて』




嘘…ここに居て…




A「分かった」




Aちゃんは俺をベッドに座らせ、頭を撫でてから出ていってしまった…

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