【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…

23話 【俺が守る】 ページ28

そう言って善逸は私の手を握って言った…




善逸「好きだよ、Aちゃん」




……………




………違う




…違う！




違う!!!




私は善逸から手を離し立ち上がった




『違う！善逸が好きなのは禰豆子！私じゃない！』




善逸「Aちゃん？」




『ッ！』




私は走った




善逸「どこに行くの？Aちゃん！」




来ないで…来ないで…




これは夢だ…夢を見てるんだ！




覚めなきゃ！起きなきゃ！




『ッハ！』




列車の中…




隣を見ると善逸が私の肩にもたれかかっている




………




禰豆子「ムー？」




『!?』




前を向くと禰豆子が私の膝に手を置き、心配そうに見ている




『禰豆子が起こしてくれたの？』




禰豆子「ムームー！」




手元にある切符と縄が焼き切れている…




禰豆子が燃やしたんだ…




…炭治郎が居ない




私は善逸を反対側にもたれさせ立ち上がった




『炎柱様、炎柱様？』




…駄目だ起きない…足元に禰豆子の箱が置いてある




『禰豆子、この中に入って』




禰豆子「ムー？」




『今度こそ私が守る、おいで』




禰豆子を箱に入らせ背負う




伊之助「ガハハ！伊之助様のお通りだー！」




『伊之助！』




伊之助「A子、お前も起きたのか」




『炭治郎が居ないの…きっと鬼の所に居る、伊之助なら見つけられるよね』




伊之助「当たり前だ！紋治郎も鬼もビンビン感じるぜ！」




『此処は私が何とかする、伊之助は炭治郎を助けてあげて』




伊之助「親分だからな、子分の面倒は見てやるもんだ！」




伊之助は先頭車両の方に向かって行った




『禰豆子、大丈夫だからね…少し我慢してね』




日輪刀を抜き構える




『夜の呼吸 玖ノ型 乱光百夜(らんこうびゃくや)』




乱光百夜は乱反射する光のように様々な角度から斬り進む技




…!?止まらない…無限に復活する！




『ッ！』




…休んでる暇なんかない、ここに居る乗客は全員守る！




『夜の呼吸 参ノ型 月流舞(げっりゅうまい)』




月流舞は流れるように回転しながら斬る技




『ッン！』




…しまった足を取られた！




斬ろうと日輪刀を振る




『ウッ！』




すごい速さで腕まで取られた…




…動けない




『ンンッ！』




フワッ…




『…？』




ドンッ！




善逸「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃 六連」




ドッドッドッドッドッドッ！




善逸「Aちゃんは俺が守る…」

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