【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…

22話 【偽物の夢】 ページ27

『…?どうしたの善逸？』




善逸「Aちゃん…さっき俺のこと…抱きしめた!?」




『抱きしめてないよ、引っ張っただけ…』




善逸「でもでも！こう、後ろから俺のお腹あたりをギューってしたでしょ!?」




『うん…あっ！もしかして痛かった？やだった？』




善逸「そんなわけ無いでしょ！嬉しいよ！ただでさえ助けてくれたってのに、抱きしめられるなんて…へへ…へへへ…」




炎柱様「そこ！いつ鬼が出てくるか分からないぞ！気を抜かない方が良い！」




『…！はい、炎柱様！』




善逸「え？」




さっきまで笑っていた善逸の声が急に低くなる




善逸「嘘でしょ、鬼出るんですか!?この汽車！」




炎柱様「出る！」




善逸「出んのかい！嫌ぁぁぁぁ！鬼の所に移動してるんじゃなくて此処に出るの!?嫌ぁぁぁぁ！俺降りる！」




炎柱様「短期間のうちに、この汽車で四十人以上の人が行方不明となっている！数名の剣士を送り込んだが全員消息を絶った！だから、柱である俺が来た！」




善逸「はぁぁぁ！なるほどね!!」




？「切符…拝見…致します」




車掌さんだ…




「降りる降りる」言ってる善逸と伊之助から切符を貰い、車掌さんに渡す




『ありがとうございます』




…へんな方、失礼だけどまるで死んだように感情が無い




『………』




車掌「拝見いたしました…」




車掌さんが口にしたあと、炎柱様が急に立ち上がった




その方向には、鬼が居る…！




炎柱様「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」




ズゥン…




炎柱様は一瞬でその鬼を倒してしまった




炭治郎「すげぇや兄貴！見事な剣術だぜ、おいらを弟子にしてくだせぇ!!」




炎柱様「いいとも!!立派な剣士にしてやろう」




善逸 伊之助「おいらも!! おいどんも!!」




炭治郎 善逸 伊之助 炎柱様「ワー！ワー！」




ーーーーー
『スー…スー…』




…!?




此処は…？花畑…？




月明りに照らされる美しい白い花たち




所々水色や青色に見える




善逸「Aちゃん！」




…？善逸の声が後ろから聞こえてくる




善逸「はい！」




っポン…




頭を手で優しく確認すると、きっと此処の花で作られた花かんむりが乗っていた




善逸「エヘヘ…すごく似合ってる」




『ありがとう』




善逸「本当に綺麗な瞳だね…俺、どんなAちゃんも好きだけど、月明かりに照らされてるAちゃんが一番好き」




そう言って善逸は私の手を握って言った…

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