>>番外編 ゲームスタート 修正済 ページ4
side→有栖川
一学期
色々あったことが原因で長距離の外出を制限され
家にも帰れず
やることもそれほど無いので
「あ゛〜〜〜」
扇風機と戯れていた
都心は暑い
ビルが高くて風は入ってこないし
アスファルトやコンクリートは全然熱を吸収してくれない
そしてなにより
木がなくて仕方なく窓にへばりついた蝉が
さらに夏を暑く思わせる
「帰りたい…
無理…」
ゴロンと横になると
丁度3日程前に麗日と買いに行った新品のスマホが
小刻みに震えていた
「めーる…?」
『皆もう集まってるよー!!』
すぐに写真も送られてきて
皆水に浸かってピースをしている
「あぁ…」
プール行くって言ってたんだっけ
『忘れてたすぐ行く』
そう送って外に出た
「個性使ったら怒られるかなー…」
まぁこんな暑い中使ったらこっちがダメになるのだが
約束を忘れてた私が悪い
やむを得ん
「『チェシャ猫』」
目の前に学校
周りに人なし
「あ、やっぱ無理」
暑い…森に帰りたい
「死ぬ…」
よろよろと校内に入り
プールまで辿り着く
意外と近いな
良かった
「Aちゃんー!!」
「お、有栖川!おっすー」
「なんで服着たまま…?」
皆に歓迎(?)されながらプールサイドに座り
足を付けた
「きもちぃ…」
「水着に着替えればいいのにー」
麗日が泳いでこちらに近づいてきた
「めんどい」
「やっぱり?」
麗日がプールから出て隣に座った
「今から男子が競走を行いますのよ」
八百万や
他の女子達も上がってきて
男子たちを見守る
「皆腹筋すごいねー」とか「誰が勝つと思う?」と
大盛り上がりである
間もなく競走が始まり
必死に泳ぐ奴やら泳がない奴やら何やらあって
どんどん勝敗がついていった
いや泳げよお前ら
決勝には轟、爆豪、緑谷の3人が上がった
全員が応援する中
3人が飛び込んだ瞬間レースは終了
制限時間がきたようで
入口に相澤が立っていた
皆が着替えに向かう間
必然的に私と相澤は二人になる
「身体は大丈夫か?」
「んー、暑くて無理」
「元気そうで何より」
「元気じゃないんだけど」
バタバタと足をばたつかせて
水しぶきが上がった
「おら、プール閉めるぞ」
「相澤はさ、」
後ろを向いた相澤に問いかける
「私のお父さんに会ったことあるの?」
一瞬動きが止まり
こちらを振り返った
「…ねぇよ」
そう言って相澤は去っていった
日はもう沈みかけていた
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
