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side→緑谷
「オールマイト、どうしよう!
有栖川さんが!」
「あ、あぁ…」
涙で滲んでいた目を軽く擦って
立ち上がる
「…緑谷」
「へっ!?」
「ええっ!?」
声をかけられ振り返るとそこには
「オールマイト…?」
「有栖川少女!?」
「なんでここに!?」
いなくなったはずの有栖川さんが病院服で立っていた
「だめじゃないか抜け出したりしたら!」
思わず有栖川さんに近づき彼女の肩を掴む
「皆心配しすぎなの
特に傷も無いし
見つかった時ちょっと気分が悪かっただけ」
「それでもだめだよ
病院に戻ろう」
「…やだ」
「なんでっ」
「戻れないよ
もう…疲れちゃったの」
「何言ってるんだ、僕も一緒に行くから」
「生きるのに
疲れたんだ」
「…え?」
有栖川さんは目に涙を溜めて
僕の顔を見つめた
透き通るような瞳がキラキラしていて
こんな状況なのに
綺麗だ
と思ってしまった
「ヒーローとか敵とか以前に
私は人じゃなかった」
「どうしたんだ有栖川少女
まさか敵に何か」
「何もされてないよ
自分でやったんだ」
いつもと違う有栖川さんの雰囲気に
僕もオールマイトも戸惑っていた
「Humpty Dumpty sat on a wall.
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men.
Couldn't put Humpty together again…
割れちゃった卵はもう元には戻らないの｣
「有栖川少女…?」
「ハンプティ、ダンプティ…?」
「私
人殺しだ」
「!?」
有栖川さんの瞳から光が消える
いや月が隠れて影ができたのだ
それでも有栖川さんは薄く笑ってぼーっとしていた
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
