レンタル―57― ページ16
緑「意識不明で、今手術を……」
赤「……」
Aさんが……事故に遭った……?
緑「赤司?その、本当にすまない。今更こんな事を言っても困らせるだけかと思ったんだが……」
赤「Aさんは、今どこに……?」
緑「○×病院にいる」
赤「家族はその事を知っているのか?」
緑「いや、知らないはずだ。元々俺と高尾と会う予定でいたんだが、高尾とちょうど電話をしている時に……。Aは、本当は赤司の事をずっと慕っていたのだよ……悪い……俺から言うべきではないんだが……」
赤「……!……わかった。連絡してくれてありがとう」
そう言って僕は電話を切った
そして、そのまま食事の場へと戻る
会長「征十郎くん、電話の方はもういいのかい?」
赤「……申し訳ございません」
会長「?」
父「征十郎、早く座りなさい」
赤「できません。今すぐ行かなければならない所があるんです」
父「何を言っているんだ!?」
赤「大切な人が待っているんです」
父「征十郎!!」
父の怒鳴り声を受け流し、僕はその場を飛び出した
Aさんが本当は何を思っていたのかはわからない
もう忘れたい過去かもしれない
それでも、君の幸せを願う事だけは許して欲しい
どうか、無事でいてくれ……
*
Aside
真っ白の世界の中で、私は一人ポツンと立っていた
『ここは……どこ?どうして……』
そこで最後の記憶を思い出した
そうだ、私、車に轢かれたんだっけ……
それなら、ここは天国?
?「A」
私の名前を誰かが呼ぶ
優しくて、愛しくて……随分懐かしく感じる
母「A」
『お母さん……!?やっぱり、私死んだ……』
母「何言ってんの!Aはまだ生きてる」
『え、でも……』
その時、お母さんがふわりと私を包み込んだ
それがとても夢とは思えないくらい温かく、懐かしいお母さんの匂いでいっぱいになる
母「A……頑張ったね。頼りないお父さんと、まだ幼い空と夏を支えて……本当に私の自慢の娘」
『う、うぅ……っ』
母「貴方たちを置いていった私を許して」
『おかあさ、お母さん……!』
母「ごめんねA……大変だったね……辛かったね……」
お母さんの優しい、大好きな声が……私の疲れ切った心を癒す
ずっとこうして、誰かに甘えたかった……
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みかん(プロフ) - みさきさん» ひゃぁぁぁ完結した後でもコメントいただけて嬉しいです(´;ω;`)!!私の作品が少しでも楽しんでもらえてよかったです(*´`) (2019年11月17日 17時) (レス) id: f2ad1a9682 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - すっごい面白い!いゃ〜自分名前でやるのはドキドキが、止まらなくなりますね! (2019年11月17日 16時) (レス) id: 8ee38b95ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 紅蓮さん» わぁぁぁありががとうございます(泣)そう言っていただき、作ってよかったなと勇気付けられました( ´:ω:` )他作品や新作でも頑張ります!!最後まで読んでいただき本当にありがとうございました(泣) (2019年9月26日 17時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品とっても好きです!完結したことが嬉しくもあり、悲しくもあります笑次も頑張ってください! (2019年9月26日 15時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ハル子さん» コメントありがとうございます( ´:ω:` )!!他作品も読んでくださったんですね!!その中でもこの小説を気に入っていただき本当に嬉しいです(泣)更新がんばります!! (2019年8月30日 9時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時:2019年8月29日 14時